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戦中・戦後の食糧危機を考える   小山富見男さん

2023年4月24日

 令和5年度鳥取県・鳥取大学連携講座「くらしの経済・法律講座」③戦中・戦後の食糧危機~鳥取県のコメの供出と配給~が4月24日、鳥取大学でありました。講師は鳥取地域研究会会長小山富見男さんです。この講座は鳥大生のほか県民も参加でき約100人の方が聴講しました。このうち県民の参加が約6割あり小山さんは「熱心な県民性ですね」と顔をほころばせていました。
 悪天候を主因とする享保、天明、天保の江戸の三大飢饉から始まった講義は食糧を取り巻く多難な歴史を深く認識させるものでした。「国民に腹いっぱい食べさせる」ことは国家の使命ですが、天災や戦争などにより様々な制約をしながらも難局を切り抜けてきた先人たちの努力、GHQとの葛藤、戦後間もなくの知事や農業団体(農業会)の決断などを詳しくお話されました。
 また、昭和14年に始まった米穀配給統制法(強制買上制)が全面廃止されたのが昭和30年ということに驚かされました。
 昨今の食品の値上がりを見ると、食糧確保の課題は永続的と思えるほどの危機感を募らせる講義でした。

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