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体操日本一 那岐小学校    八頭郷土文化研究会

2022年9月22日


 八頭郷土文化研究会は毎年研修会を通して先人たちの功績や八頭の文化等を学習しています。9月22日には鳥取県用瀬町民会館で同会会長の徳永耕一さんを講師として、智頭町の旧那岐小学校が体操日本一と言われていた背景などの講話がありました。
大正8年には天覧体操が行われたほどで全国・台湾から年間4、5千人が視察に訪れていたそうです。那岐に因美線が開通するのは大正12年のことで交通の便が悪く、視察客用に旅館が開業したそうですから、その名声が分かります。
 物語は若き校長の赴任から始まります。師範学校を卒業し那岐小学校に校長として赴任した山本慶一は、那岐の子どもたちが元気がなく消極的なことにショックを受けます。山本の信条である「健康で積極的」な子どもに育てるには体操が効果的だと考えました。ところが山本は体操が不得手、このために師範学校入学が1年遅れたほどです。山本一人ではどうにもならない状況でした。
赴任時の山本は20代、小学校の8人の先生も全員20代という若い人たちが奇跡を起こします。先生たちは那岐で民家を借り集団生活のような状況で、昼夜「体操那岐小」を実現すべく議論と実践が続きました。村の人たちも運動会で体操競技に参加し、村全体で「体操日本一那岐小学校」を実現したすばらしい出来事でした。
 写真:徳永耕一さん、研修会資料、研修会の様子です。

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