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ふるさと創作紙芝居~日本三大牛馬市の一つ大山牛馬市の歴史を知る~ 伯耆・伝承隊

2022年8月19日

 伯耆・伝承隊(小椋弘美事務局長)による「ふるさと創作紙芝居~日本三大牛馬市の一つ大山牛馬市の歴史を知る~」が8月19日、湯梨浜町中央公民館泊分館で開催されました。公民館ではこれまでにも歴史講座を開催していますが、楽しくより分かりやすく学べるようにと今回のふるさと創作紙芝居が企画されました。
 紙芝居は、伝承隊の小椋弘美さんが打つ拍子木の音と「はじまりはじまり~」の掛け声で始まります。この日は伝承隊が持つ13の演目の中から2演目を、吉島潤承さん(大山寺圓流院の前館長)が語ります。
 一つ目のお話は「お地蔵様の話」。人々を苦しみから救うため、80年の約束で現世にいらしたお釈迦様。80年が経ちまだまだ苦しむ人々がいる中、自分が旅立った後のために地蔵菩薩を後継者に据え、「お釈迦様の持つ不思議な力」と「何億何千万に身を分ける神通力」を授けました。お釈迦様から授かった力で日本全国に増えたお地蔵様は、今でも沢山の人々を平等に見守り救っています。
 二つ目のお話は「牛馬市とお地蔵さん」。農民が大山寺参りに行った時、牛を放していた草原で子牛が大金で売れました。次の年、農民は近所の農家の子牛を買って連れて行き、またしても大金で売れました。こうして草原で牛馬の売買が盛んに行われるようになると、山奉行と大山寺は、大鳥居前の草原を牛馬市とし、個人での売買を禁止して売り上げの一部を大山寺に納めるよう決めました。その後、牛馬市は発展し多い時には牛馬2万頭以上も集まる国内最大の牛馬市となりましたが、だんだんと規模が小さくなり昭和12年にその幕を閉じました。
 吉島さんの語りが終わると、小椋さんの打つ拍子木の音で紙芝居はおしまいです。紙芝居は手作りのもので、吉島さんの軽妙な語り口とやさしい絵、カラフルで印象的な絵で観客を物語の世界に引き込みます。堅苦しくなりがちな歴史講座ですが、昔懐かしい紙芝居で楽しい学びの時間となりました。

吉島潤承さん

小椋弘美さん

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