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歌い継がれた民謡を楽しむ   民謡松弘美会

2022年6月12日

 民謡松弘美会(会主は佐藤松弘美さん)の発表会が、6月12日、鳥取市さざんか会館で開催されました。佐藤松弘美さんの民謡歴は50年を超え、安来節保存会大師範、日本民謡協会教授(民謡・三味線)、佐藤松子流直門師範など民謡会の第一人者です。発表会には松弘美会のみなさん約20名が参加し、日ごろの精進の成果を発表しました。
 民謡は民衆の生活のなかで生まれ、労作歌、祭り歌・祝い歌、踊り歌・舞踊、子守歌、わらべ歌など多くの民謡が生活の一コマで歌い継がれてきました。随分前になりますが、昭和63年に鳥取県教育委員会が行った「鳥取県の民謡-鳥取県民謡緊急調査報告書-」には913もの民謡が収録されており、くらしのなかで日常的に歌われていたことがうかがえます。
 発表会のオープニングは「三味線合奏」。宇野三ツ星盆踊り唄(湯梨浜)、三朝小唄(三朝)、鳥取しゃんしゃん傘踊り(鳥取)など5曲を披露、三味線13棹に唄、尺八、太鼓と調和した音色に60名を超える聴衆は聞きほれていました。
 佐藤松弘美会主はあいさつで「民謡文化は自然発生的に生まれ伝承されてきたもの。生活も仕事も時間とエネルギーをかけ単調なものだったが、こんななかで生まれ伝承されてきた唄には『底力』がある、皆さんにそれを感じてもらいたい」と語りました。
 教室の生徒さんや名取のみなさんにより13曲が披露され、「元唄貝殻節」(佐藤松弘美直さん)はおなじみの曲とあって口ずさんだり手拍子で調子をとり楽しんでいました。はやし言葉は、単調でハードな共同作業のなかで、みんなの力を一点に集める効果や場全体の高揚感を生み出す効果があることも頷けました。
 佐藤松弘美会主は「米節・道南盆唄」の2曲を披露、2曲に込められた思いや唄の背景の解説もあり、民謡の魅力を再認識させられました。
 フィナーレは「花笠音頭(山形)」を民謡松弘美会のみなさんと会場のみなさんが歌いました。コロナのため無観客や少数の観客で実施したこともありましたが、日常生活のなかで生まれ歌い継がれた民謡を聞きながら、早くコロナが収束することを願うひとときでもありました。
 *写真は佐藤松弘美会主、会場の様子、フィナーレ花笠音頭等です。
 *動画で、三味線合奏から「宇野三ツ星盆踊り唄、三朝小唄、鳥取しんしゃん傘踊り」を紹介しています。

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