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精神医療のあり方をかえる「私の武器は、愛と絵筆」   鳥取コミュニティシネマ

2022年5月29日

 鳥取コミュニティシネマ(代表清水増夫さん)による映画上映会が5月29日、鳥取市の県立博物館で開催されました。
今回の上映作は「ニーゼと光のアトリエ」、1940年代、ブラジルに実在した精神科医ニーゼ・ダ・シルヴェイラの実話を描くドラマです。巷と隔離された国立精神病院に彼女は再び赴任します。電気ショック療法に疑問を感じ暴力に等しい治療を拒否、協力者の提案で患者たちが自由に絵を描いて過ごせる場所をつくり次第に患者たちも集まり思い思いに絵を描き始めます。
そんな中、夫から誕生日にプレゼントされた心理学者カール・G・ユングの著書とその理論に感銘を受け、患者たちを屋外へ連れ出すことや、犬などの動物たちを飼い入れることも始めます。患者たちの展覧会も開催し順調に展開するなかで、彼女の治療方法を決して認めない医師たちが現れ、彼女の努力と成果を踏みにじる事件が起こります。
今は一般的方法のプロセスともなっているリハビリテーションにも通ずる、後々のセラピーとしての概念と療法を確立していきました。2015年東京国際映画祭グランプリ&最優秀女優賞をW授賞した作品です。
良作を県民にみてもらおうと自主上映を続ける鳥取コミュニティシネマの次回上映会は、「おかあさんの被爆ピアノ」主演佐野史郎、武藤十夢。7月29日(金)鳥取市民会館大ホールで開催されます。

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