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日本遺産加茂川の地蔵を巡る    川越博行さん

2021年8月23日

 米子の初秋の風物詩「地蔵まつり」の宵祭りとして毎年8月23日に開催される加茂川まつりの夕刻、Chukaiコムコムスクエア主催の「米子そぞろ歩き『日本遺産加茂川の地蔵』編」が開催されました。
 Chukaiコムコムスクエアは、株式会社中海テレビ放送が米子市の文化の発祥基地として、中心市街地の活性化につなげたいとの思いから、7月15日旧NHK文化センターの跡地にオープンさせました。現在オープニング特別講座・体験講座として63講座が開講していますが、10月から始まる本講座では80を超える講座が開講されます。
 2016年「地蔵信仰が育んだ日本最大の大山牛馬市」が日本遺産に認定されました。江戸時代、地蔵信仰は地域の信仰ととけあって、人々はいろいろなお願いをするようになりました。このため、お地蔵さんは長生きや子どもの健康、商売繁盛、豊作などのお願いをそれぞれ分担して、奇跡を起こすといわれてきました。
 講師を務めた米子観光まちづくり公社の川越博行さんは咲い地蔵(笑い人生祈願)、出現地蔵(立て直し祈願)、川守り地蔵(児護祈願)、中ノ棚橋地蔵(商売繁盛祈願)、橋守り地蔵(交通安全祈願)など多くの地蔵を巡り、それぞれに言い伝えられている物語を軽妙でユーモアを交えた語り口で説明していただきました。
 また、「札打ち(ふだうち)」といって身内に不幸があった時、霊をなぐさめて、浄土につかれるまでお地蔵さんにお守りいただくよう祈るため札を貼って歩く風習が根付いている様子も見られました。
 参加者のなかには子どもの頃この辺りに住んでいた人もおり「地蔵は生活に溶け込んでいて、そこにあるのが当たり前。でも由来や物語は知らなかった。地元への愛着が増す楽しいイベントでした」と話していました。
 地蔵に関する情報は「米子加茂川地蔵めぐりガイドマップ」を加茂川まつり実行委員会が発行しています。米子市灘町の「米子まちなか観光案内所」にはガイドの詰所がありますので、ガイドマップをもってまちなか散策、地蔵巡りをされてはいかがでしょう。

川越博行さん

川越さんの説明を聞く参加者

願いのこもった「札打ち」

人気の高い咲い地蔵 淀江傘をさしています

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