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いつでも夢を   小鴨シニアクラブ

2021年2月02日

 「コロナに負けるな」と、はがき出し運動などを続けている倉吉市の小鴨シニアクラブ(北村隆雄会長)は、こんどはコロナとともに暮らす夢のような紙芝居をつくり、2月2日に地元の小鴨小学校(大羽省吾校長)で上演しました。
 紙芝居は「UFOチャンポン」。原作は会長の北村さん、絵は倉吉市地域おこし協力隊員の中野晴美さん。A4サイズ。コピーして厚紙などに張り付ければ、どこでも紙芝居ができるのが特徴で、保育園や学校や家庭など、いろいろなところで上演してほしいと期待しています。
 「UFOチャンポン」のあらすじは、お客さんがさっぱり来なくなった、まちのラーメン屋さんがテークアウトやデリバリーを始め、苦境を乗り越えます。名物のチャンポンはヒトだけでなく動物も巻き込んで世界中ではやり、宇宙からも注文が入るようになるというファンタジーです。
 この紙芝居のなかでは、ヒトも動物も宇宙人も垣根はありません。みんながチャンポンを好きになるのです。北村さんは「コロナをやっつけてしまえ」と排除するのではなく、だれもが交流を持ちながら、動物も宇宙人もウイルスも共存していこう、と訴えています。
 小鴨小の紙芝居は図書室であり、4年生23人が楽しみました。コロナウイルスの影響でさまざまなイベントがなくなるなか、大羽校長は「地域の大人が地域を明るくしようとする姿を子どもたちに伝えたい」と、紙芝居の時間を設けました。子どもたちは初めて見る紙芝居に興味津々で、「おもしろかった、コロナウイルスに負けないよう手洗い、うがいをがんばりたい」と話し、仲間で紙芝居を読み比べしていました。
 紙芝居のなかで、宇宙まで届く竹に麺を巻き付けて宇宙人へ麺を届けるシーンが出てきますが、これは大林組が開発を進めている宇宙へ行き来できるエレベーター構想をヒントにしたそうです。北村さんは「コロナに振り回されて、目先のことだけ見て落ち込むより、明るく楽しい明日のことを考えなければ」と、未来への夢を広げます。
 はて? 麺は届けられても、スープや具はどうやって宇宙まで届けるのでしょう。「そこは、みなさんが夢を広げてほしい」と北村さん。「この紙芝居がきっかけになって、できることから行動してみようという気分が広がり、沈んでいる日本が元気になればいいですね」と話していました。

北村隆雄さん

紙芝居を披露する北村さん

UFOチャンポン表紙

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