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万葉の地で千年のうたまい   鳥取雅友会

2020年10月04日

 鳥取市の因幡万葉歴史館は10月4日、雅楽舞楽の宴を開き、千年余り続く雅な古典芸能の魅力を伝えるとともに、舞いで新型コロナの邪気を払いました。
 万葉歴史館は因幡国司で活躍した大伴家持を顕彰する施設です。家持は因幡で万葉集最後の歌(4516首目、新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事)を詠んでおり、これにちなんで毎年、旧正月にお茶会、秋には家持大賞(短歌)の表彰や万葉集の朗唱など万葉フェスティバルを開いています。昨年は新元号「令和」が万葉集から誕生したこともあって、万葉の里はイベントも続き、大にぎわいでした。しかし、今年はコロナ禍で、そのにぎわいがウソのようです。
 鳥取雅友会(森川道弘代表)の雅楽舞楽の宴も実施が危ぶまれていましたが、「できることをできるように」ということで、会場を歴史館前の国府町コミュニティセンターに移し、入場制限し、トークと舞楽で古典芸能を紹介しました。約50人が聴講、鑑賞しました。
 鳥取雅友会副代表の三谷広大さんによると、雅楽は平安時代、日本古来の音楽と中国などから伝わった音楽が融合して誕生したもので、世界最古のオーケストラといわれ、ユネスコの無形文化遺産になっています。舞楽の衣装で赤色は中国大陸系、青や緑色は朝鮮系だそうで、それぞれの楽曲には、さまざまな国の古の文化が詰まっているといいます。
 紹介された舞楽は環城楽(げんじょうらく)。蛇を見つけて喜ぶ姿を舞いにしたもので、森川代表が赤装束に赤面をつけて、CDに合わせて優雅に舞いました。この舞いで2本の指で剣印をつくり、蛇の首を何度も切り落とすしぐさが注目を集めましたが、三谷さんが「足の運びで大地の邪気、剣印でコロナの邪気を払いました」と説明すると、観客は大きくうなずいていました。

森川代表(左)と三谷さん

環城楽の舞い

特設ステージで「雅楽舞楽の宴」

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