2020年7月29日

　鳥取市の県民ふれあい会館で７月２９日、今年初めてのランチタイム・コンサートがあり、サックス奏者の澤田勝さんが楽しい歌謡ショーを繰り広げました。
　県民ふれあい会館は県民の生涯学習の拠点です。歌や踊りや茶道、いけばな、健康づくりなど多彩な教室が開かれており、サークル活動などでにぎわっています。２年前からは希望者がお昼時に、玄関ホールでコンサートやパフォーマンスを演じ、練習の成果を発表しています。
　しかし、コロナ禍の今年は別。毎月のようにあったランチタイム・イベントは、練習不十分で発表者がなく、開催できずにいました。澤田さんのサックス歌謡ショーが初ステージです。
　澤田さんはポップス・バンド「アールファイブ」のリーダー。サックス歴５０年の腕と技を生かして１人でも出かけ、毎月２回程度、介護施設や敬老会などで演奏しています。ただ、今年はコロナの影響で出演依頼がなく、澤田さんにとっても半年ぶりのステージになりました。
　澤田さんが演奏したのは、お昼時の３０分間。「糸」「ブルーライトヨコハマ」「ムーンリバー」などアンコールも含めて９曲。カラオケをバックにテナーサックスの甘く切ない音色を届けました。マスク姿のお客さんはソーシャル・ディスタンスの客席で、手拍子足拍子。くつろぎのひと時を過ごしました。会館の教室に通うご婦人は「澤田さんの演奏がやっと聞けました。やはりお上手ですね」と満足そうでした。
　鳥取市の国の重要文化財・旧美歎水源地では８月６日夜、星空観察会が開かれ、佐治アストロパークの出前授業や澤田さんのサックス演奏などが予定されています。
　県民ふれあい会館によると、ランチタイム・イベントはジャンルを問わず、だれでも出演できるそうで、希望者を募っています。お問い合わせは☏０８５７－２１－２２６６へ。