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ねずみは昔話のスター?         中嶋須美子さん

2020年1月11日

 令和2年は「子(ねずみ)年」。これにちなんで鳥取市の童謡・唱歌とおもちゃのミュージアム「わらべ館」で1月11日、語り部・中嶋須美子さんによるねずみの昔話があり、およそ50人が楽しいひと時を過ごしました。
 中嶋さんは大正生まれ、今年8回目の年女です。鳥取など県東部に伝わる昔話の伝承に長く携わり、「鳥取市民活動表彰」を受賞しています。その語り口は鳥取方言をまじえて優しく、多くの人から親しまれています。中嶋さんは「昔こっぽり、ごんぼの葉」という〝おまじない〟で話を締めるのが特徴です。
 この日は「ねずみの楽土」「ねずみの予言」「ねずみの相撲」「ねずみの極楽」の4題を語りました。このうち「ねずみの極楽」は市内東大路に伝わる話で、そば焼き餅を子ねずみたちに分け与えたおじいさんに、親ねずみがお礼に「極楽の暮らし」をお返ししたのに対し、隣の欲張りじいさんにはねずみの住み家から出られなくして、一生「もぐら餅」にしてしまうという怖い話です。中嶋さんはヒトとねずみのやり取りを紹介しながら、正直な暮らしの大切さを説いていました。
 「わらべ館」では唐辛子ねずみ(京都府や埼玉県)、大国ねずみ(福島県)、米食いねずみ(石川県)など、県内はじめ日本各地のねずみの郷土玩具を集めて「ねずみ賛」を開催しています。3月17日まで。

中嶋須美子さん

中嶋さんは子どもたちにお手玉遊びも教えました

日本各地のねずみの郷土玩具展

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