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2019年9月22日
フワフワの芝生で世界を体験
◆遊ぼう、つくろう夢のまち
子どものものづくり体験もありました。指導したのは倉吉名物の凧をつくる黒川哲夫さん、レクリエーション協会の玉木純一さん、中部ものづくり道場の賀戸哲也さんら。バルーンアートや凧づくり、ステンドグラスの「光の箱」、紙コップを使った動くおもちゃ「トコトコ」などを親子でつくりました。
家族みんなで参加した長井海人君(成徳小2年)は「トコトコづくりは紙コップにゴムを通すところが難しかったが、教えてもらいながら楽しくできました」と満足そう。凧づくりでは、「倉吉凧」に好きな絵を描き入れ、さっそく打吹回廊の芝生の中庭を駆け回り、凧揚げを楽しんでいました。この芝生は、いま開催中のラグビーワールドカップの会場に使われているもので、フワフワにして根が強いそうです。試しにいちど寝転んでみてはどうでしょう。
倉吉の温故知新も楽し
◆仏師と歩く「福の神」めぐり
「打吹回廊」のそばには倉吉自慢の白壁土蔵群があります。かつて倉吉が鳥取県を代表する米どころ、酒どころ、木綿や生糸の繊維産業が盛んだった名残です。倉吉千刃や太一車の鉄の加工技術は全国に名をはせました。
その土蔵群のあちこちに木彫りの「福の神」が置かれています。その数約40体。倉吉観光マイス協会の案内と仏師・小谷和上さんのガイドで、「打吹回廊」2階にある豊饒打吹天女像を皮切りに、そのいくつかをめぐりました。
まずは倉吉名物のたい焼き店から。白いたい焼きをほおばりながら、小谷仏師の自己紹介を聞きました。仏師であると同時に尺八を吹く虚無僧、赤瓦路地のマンホールのふたを倉吉千刃でデザインした人です。
古い街並みを歩きながら、マイス協会のガイドさんは「昔の商家はつつましく見える2階建ての住居を建てました。天井は低く、物置のように見えますが、中に入れば、吹き抜けのようになっており、奥にはしっかりとした居住空間が広がっています」。町家文化の豊かさを紹介していました。
倉吉には一時、3人の仏師が暮らし、「福の神」が多くつくられました。その3人の作品がそろって並んでいるのが豊田家住宅。ここで小谷仏師はそれぞれの作風や特徴を紹介し、「三面大黒天は仏様でもあり、武士でもあった。だから鎧をまとっています。ユーモアは大切だが、基本は守らなければなりません」などと解説していました。
コース沿道には土産物店や立ち寄り先が多く、およそ1.5kmを1時間半かけてゆっくり回りましたが、参加者からは「また来て歩いてみたい」と好評でした。
4年後にねんりんピック鳥取大会
◆倉吉博物館でシニア作品展
倉吉博物館で9月28日まで県内高齢者の美術展「シニア作品展」がありました。日本画、洋画、彫刻・工芸、書、写真の5部門に66点の出品があり、日本画は柿本實さん(琴浦町)、洋画は福田隆さん(鳥取市)、彫刻・工芸は安田わか江さん(鳥取市)、書は植木桂芳さん(日野町)、写真は上田福美雄さん(倉吉市)が県知事賞に選ばれました。これら優秀作品は令和2年の「ねんりんピック岐阜大会」に出品される予定です。ねんりんピック鳥取大会は2023年に開かれます。