とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
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古民家で音楽って、おしゃれ        坂本信文さん

2019年6月08日

 日野町の古民家・沙々樹(ささき)で6月8日、アルトサックスの演奏会があり、およそ40人が甘く切ないサックスの音色を楽しみました。鳥取県社会福祉協議会・とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 古民家・沙々樹は江戸時代末期に建てられた庄屋の家で築190年になります。松江藩の参勤交代、出雲大社や大山寺への参詣、牛馬や和鉄の運搬などに利用された出雲街道のそばにあり、間地峠の整備などに功績があった庄屋さんと伝わっています。
 現在は国の有形文化財として登録され、奥日野ガイド俱楽部の事務所や文化交流体験の施設として利用されています。古民家コンサートもそのプログラムのひとつで、今回で13回目になります。
 今回は米子高専OBで50年近いサックス歴の坂本信文さん(米子市車尾)を招きました。坂本さんは横浜市の電機メーカーに勤務していたころも、都市対抗野球やライブハウスなどで音楽活動を続け、帰郷後も公民館や介護施設などでサックスを吹いています。
 坂本さんの演奏曲目は、アンコールを含めて17曲に及びました。前半は洋楽。サックスを始めるきっかけになったという「ダニーボーイ」「闘牛士のマンボ」は熟練の技でした。後半は「つぐない」「夜霧よ今夜もありがとう」「川の流れのように」などが続き、「歌のない歌謡曲」状態。坂本さんは演奏曲目ごとにエピソードも紹介するサービスを欠かしません。「梅沢冨美男さんの『夢芝居』は味わい深いです」「米津玄師さんの『Lemon』は孫に聞かせてやろうと思って練習中です」などと進行し、聴く人を引き込みます。年配のご婦人が目立つ客席は、足でリズムを刻んだり、肩を揺らしたりしながら、楽しいひと時を過ごしました。
 土間や囲炉裏のある演奏会場には、昔懐かしい糸車や米升、古いトランクなども並べられ、おしゃれな古民家コンサートの演出が見事でした。

坂本信文さん

古民家・沙々樹でサックスコンサート

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