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不思議なご縁に感激        安部朱美さん

2019年5月11日

 テレビ番組「なんでも鑑定団」でおなじみの世界のおもちゃコレクター・北原照久さんのコレクション展と米子市在住の人形作家・安部朱美さん(シニアバンク登録)の創作人形展が米子市の美術館であり、安部さんは5月11日のギャラリートークで、大勢のファンに人形づくりの熱い思いを語りかけました。同展は6月2日までです。
 安部さんは南部町生まれ。30歳すぎから粘土で創作人形を作り始め、2007年の人形の寺で知られる宝鏡寺門跡(京都市上京区)の公募展に「かあちゃん読んで」を出品し大賞を受賞。この作品が国民読書年のポスターに起用されて一躍有名になり、「昭和の家族~きずな」の全国巡回展がスタート。いらい国内外で活躍中です。
 今回の創作人形展には34作品、約210体の人形を展示しました。「昭和の子ども」をテーマにした「秘密基地」と「こたつでカルタ」の新作と大山開山1300年祭を記念した「御幸行列」も並びました。どれもこれも表情細やかで、身の回り品も小道具も微に入り細に入り、工夫に富んでいます。会場のあちこちで、鑑賞者からため息がもれます。
 ギャラリートークで安部さんは「テーマを決めたら、その背景を調べ、知識をためてから作り始めます。作品の一つひとつは、たくさんの人の協力があってできています」と感謝を忘れません。おばあちゃんの居眠りがほほえましい「こたつでカルタ」は、日南町のご婦人から届いたかすりを使ってできました。がき大将も泣き虫も、大きい子も小さい子も、みんなが一緒になって遊ぶ「秘密基地」は、「子や孫が自然の中で我慢する心や生きる力を養ってほしいという願いを込めて作った」そうです。
 安部さんは「御幸行列をつくらせていただき、不思議なご縁をいただきました。大山さんのおかげです」と告白しました。去年の大山開山1300年祭のレセプションに招かれ、内親王の真子さまから「昭和の家族」をご覧になったと声をかけられたこと、同席の奈良・春日大社の宮司のおばさんが、全国デビューのきっかけになった宝鏡寺門跡と知り、重なる不思議に感激していますと打ち明けました。
 安部さんの創作意欲は、ますます高まっています。

安部朱美さん

「二十四の瞳」の作品を紹介する安部さん

大山の御幸行列(正面)

こたつでカルタ

かあちゃん読んで(写真)

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