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2019年3月25日
鳥取県を舞台に! 歴史大河ドラマを推進する会(田中精夫・内田克彦共同代表)は3月25日、鳥取市のNHK鳥取支局を訪ね、比叡山・延暦寺、備前・金山寺、伯耆・大山寺の3山を復興した大山の名僧・豪円の大河ドラマ化を要請するとともに、鳥取県の偉人たちを啓発していくことを申し合わせました。
推進する会が選定した鳥取県の大河ドラマや朝ドラ候補は、①太平洋戦争をはさんで国際舞台で活躍した岩美町出身の外交官兄弟、澤田節蔵・廉三と美喜②鳥取藩家老の娘で童謡「赤とんぼ」の作者、三木露風の母・碧川かた―。これに新たに大山の名僧・豪円が加わり3作品になったことで、改めてNHKにドラマ化の要請になったものです。
要請したのは田中、内田両代表と豪円を推挙している紙芝居グループ・伯耆伝承隊の吉島潤承副隊長と事務局の小椋弘美さん。小説「豪円和尚」(伯耆坊俊夫著)や豪円の歴史資料を鳥取支局の熊埜御堂(くまのみどう)朋子局長に手渡すとともに、紙芝居「豪円和尚」の一節を披露。熊埜御堂局長はドラマ部に伝えると約束しました。
NHKの大河ドラマ候補は、安来市の山中鹿介など全国に40ほどあり、それぞれ官民挙げて誘致運動を展開中です。推進する会でも機運盛り上げのため、澤田節蔵・廉三と美喜の「三愛のクニへ」研究会、「赤とんぼの母」研究会をつくって、原作づくりや署名運動などに取り組んでいます。
その成果として、米子市の高橋亮さんが「米子文学」に「澤田家の人びとー二人の外交官とその妻たち」を発表するとともに、研究会代表の元高校教師・片山長生さんも脚本のベースになる小説を執筆中です。また、「赤とんぼの母」研究会も今秋、露風の生誕地・たつの市の市民劇を鳥の劇場(鳥取市鹿野町)に招いて合同公演する予定です。
伯耆伝承隊によると、豪円和尚の命日は6月5日。大山北壁を望む豪円山に豪円地蔵がまつられており、命日の日には毎年、大勢のボランティアが集まり、周辺の草刈りや清掃が続いています。また、シニアバンク登録者の協力で豪円和尚の紙芝居を英語や中国語や朝鮮語に翻訳し、大山周辺を訪れる外国人に紹介することにしています。