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倉吉でよみがえる山上憶良    池本一郎さん・多田典子さん・倉益敬さんなど

2019年3月16日

 倉吉市教育委員会制定の山上憶良短歌賞の表彰式が3月16日、倉吉市の伯耆国分寺跡近くの社公民館であり、鳥取県からは小学生の部で山本善太郎さん(倉吉市・上灘小学校6年)の「おやじギャグ すべりすぎだよ お父さん すべったところが でもおもしろい」が憶良賞に選ばれました。
 山上憶良短歌賞は平成24年から始まり、今年で7回目です。「貧窮問答歌」で知られる万葉歌人の憶良が716年から4年間、伯耆国守でいたことや全国に倉吉市を知ってもらうために制定したものです。憶良の詠んだ「しろがねも くがねも玉も 何せむに まされる宝 子にしかめやも」にちなんで、「家族」をテーマに短歌を全国公募しています。
 今回は47都道府県から5,518首(うち鳥取県2,425首)の応募があり、京都大学名誉教授で短歌結社「塔」の前主宰者・永田和宏さんはじめ、シニアバンク登録の池本一郎さん(鳥取県歌人会顧問)、多田典子さん(短歌結社「国民文学」)、倉益敬さん(鳥取県歌人会長)らが審査し、小学生・中学生・高校生・一般の4部門でそれぞれの憶良賞、入選、佳作を選びました。
 小学生の部以外の憶良賞は次のみなさんです。
 「母の日に 直接言えない ありがとう 液晶画面の 味気ない文字」(東京都・学習院女子中等科1年、新谷敬さん)
 「姉ちゃんに 最近彼氏が できたらしい 野球のルールに 詳しくなった」(福岡県・城南高校2年、岩永凌佳さん)
 「二人して 荷を解き入れし 新居には 互いの家族の 写真も飾る」(岡山県・石川眞一さん)
 応募数や入選数などが多かった明倫小学校(倉吉市)、学習院女子中等科(東京都)、倉吉農業高校(鳥取県)には学校賞も贈られました。
 表彰を前に永田さんの記念講演「大伴旅人と山上憶良―心の交友」があり、「歌の心をわかりあえる仲間がいるのは最高の喜び」と伝えていました。100人余りの短歌ファンが聴講しました。

 ※写真上:山上憶良短歌賞の選者のみなさん(左から3人目が永田和宏さん)

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