とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

鳥取・街なか美術展            岡村洋次さん

2019年2月23日

 まちを歩けば、文化に出会う―。鳥取市の商店街で店先やウインドウに美術作品を展示し、まち歩きを楽しんでもらう街なか美術展が始まりました。2月23日は鳥取出身の孤高の自由律俳人・尾崎放哉の句碑の原書が展示され、買い物客を楽しませました。3月2日には句碑めぐりがあります。
 放哉(1885~1926年)は日本を代表する俳人。季語や形式にとらわれない自由律の名句を多く残しており、代表的な句に「咳をしても一人」、「入れものが無い両手で受ける」などがあります。
 その顕彰運動は放哉の会(会長・柴山抱海鳥取県書道連合会長)が中心になって続いており、平成27年の放哉生誕130年には市内36カ所に119基の句碑を建立しました。日本を代表する書家たちが揮ごうした句碑で、その原書もこのほど掛け軸になりました。特定の俳人の句で100を超す句碑が市内あちこちに林立している風景は世界でも珍しく、鳥取市商店街振興組合連合会(渡辺博会長)は「鳥取の宝」を売り出さない手はないと、街なか美術展を思い立ちました。
 美術展には鳥取本通、若桜街道、二階町、智頭街道、瓦町、太平線通り、新駅前地区―7つの商店街の56店が参加。それぞれのウインドウや店内に放哉の句の掛け軸をかけ、おひなさまなども飾って、買い物客や道ゆく人の目を楽しませました。放哉の会の事務局長・岡村洋次さんのガイドもあり、鳥取弁に彩られた放哉の句や日本最高峰の書道家たちの漢字や仮名文字の力作、筆づかいを解説していました。

 ※写真上:岡村洋次さん

一覧に戻る