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ごちゃまぜ講座     北尾勲さん・岸本俊彦さん・森山盛桜さん

2018年7月16日

 短歌・俳句・川柳のごちゃまぜ講座が7月16日、鳥取市のさざんか会館であり、短詩型文芸の愛好者80人が歌づくり、句づくりに挑戦しました。シニアバンク登録者も大勢参加し、短歌は北尾勲さん、俳句は岸本俊彦さん、川柳は森山盛桜さんが指導講演しました。
 ごちゃまぜ講座は鳥取県文化団体連合会が短詩型文芸の愛好者拡大を目指して開いているもので、今年で8回目。短歌・俳句・川柳それぞれの特徴や違いを専門家から学んで、未経験の分野へも進出してもらおうというのがねらいです。
 北尾さんは「短歌づくりは絵を描くように31文字(5・7・5・7・7)の構図を考え、リズムに乗せてつくるもの。その景色のなかに思いを込めると、人に伝わりやすい」と説明。「日本一大きな池に雪が舞い白い古墳に変わる島あり」(中江三青)、「畑仕事続けて昼のおむすびは一味違う青空の味」(浦川スエ子)などのように、情景が浮かぶ歌づくりを勧めていました。
 岸本さんは「俳句は17音(5・7・5)、季語を用いてつくる〝有季定型〟なので、歳時記は必携の書。しかも古語を使うという3つの約束ごとがあります」と、俳句づくりの基本を紹介。山陰の句誌から「幼(おさな)の手強く握りて蛍狩」(西川裕子)、「一と部屋にゐてクーラーの好き嫌ひ」(遠藤裕子)など、初夏の俳句を例にポイントを解説しました。
 森山さんは「川柳は人間の感情や行動を5・7・5で表現する文学。着想7~8割、まとめ方が2~3割、思わず膝ポンするようなものが最良」と説明。「ピーポーの音が止むから胸騒ぐ」「お迎えはいつでもいいが今日は嫌」「本当の歳を見抜いている鏡」などの良い句、「雨垂れが止んだ天気が良くなるぞ」「酒呑んで酔ってそのまま寝てしまう」などの良くない句をそれぞれ紹介。だれでも知っていることや当たり前のことを言うのは良くないそうで、後日の推敲こそが大切と強調していました。
 講座の後、参加者は短歌・俳句・川柳に挑戦しました。お題は「虹」。最優秀賞は短歌が湯浅俊久さんの「広げたる薬数えるテーブルに七色揃い虹となりたり」、俳句は浅井ゆり子さんの「虹見ては遠くの子等に思ひ馳せ」、川柳は上田宣子さんの「虹色に咲いてあなたをおどろかす」に決まりました。

 ※写真下:ごちゃまぜ講座で入賞したみなさん

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