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奥日野五山 春の登山ツアースタート!     佐々木彬夫さん 

2018年4月22日

 奥日野五山(御墓山・宝仏山・毛無山・船通山・大倉山)を巡る恒例の登山ツアーが4月22日、日南町の御墓山を皮切りにスタートし、奥日野ガイド倶楽部の佐々木彬夫さんがガイドを務めました。12人が参加、御墓山から牛ノ首山、猿隠山にかけて尾根を縦走し、心地よい日差しと風を感じながら約6㎞の春の登山を楽しみました。鳥取県社会福祉協議会・とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 奥日野は数々の神話の舞台となった場所です。古事記には、イザナミノミコトは出雲の国(島根県)と伯耆の国(鳥取県)の境にある比婆山に葬られたとの記述があり、島根・鳥取県境に位置する御墓山はイザナミの御陵(墓)との言い伝えが残っています。
 また奥日野五山の一つ、船通山はスサノオノミコトがヤマタノオロチを退治し、三種の神器のひとつ、天叢雲剣(アメノムラクモノツルギ)が出現した場所とされています。その神話にちなんで毎年宣揚祭が行われていますが、戦前までは御墓山の南麓で行われていたそうです。この天叢雲剣の出現は、奥日野一帯において古代からたたら製鉄が盛んであったことを証明しているとも言われ、現在でも御墓山の所々にたたら製鉄の跡が残っています。
 佐々木さんは「神話や歴史の風も感じながら、登山を楽しんでもらえれば」と話しました。
 恒例となっているこのツアーをきっかけに仲間の輪も広がっており、参加者がお互いの近況を話し合ったり、新たな仲間づくりの場ともなっています。途中、昼食を交えながら、約4時間気持ちよく歩き終えた参加者は、「次回もまた参加したい」と満足そうでした。
 奥日野五山ツアーは今後、宝仏山、毛無山、船通山、大倉山と5月下旬まで続きます。詳しくは奥日野ガイド倶楽部(℡0859-72-1350)へ。

 ※写真上:佐々木彬夫さん
  写真下:参加者のみなさんで記念撮影

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