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地蔵信仰の聖地・大山寺を歩く    千田明さん

2017年10月28日

 「秋の大山講座」の4回目、大山の地蔵めぐりが大山寺参道であり、50人が参加。「大山の地蔵」の著者・千田明さんのガイドで地蔵信仰の聖地・大山寺山内を歩きました。新日本海新聞社、伯耆国「大山1300年祭」実行委員会、鳥取県社会福祉協議会・いきいきシニアバンク「生涯現役」共催。
 大山は奈良時代の718年、金蓮上人が日本で最初に地蔵信仰を始めたところとして知られます。平安時代に天台密教の高僧・基好上人が、地蔵は生きとし生けるものすべてを救う仏さまで農業・牛馬の守護神と説き、大山で牛馬の放牧を奨励しました。江戸時代には大山寺が牛馬市の経営に乗り出し、日本最大の牛馬市へと発展していったと伝えられています。そんな歴史や物語が日本遺産として認定されました。
 この地蔵信仰を背景に大山一帯には数多くの地蔵菩薩がまつられており、千田さんは平成25年に大山寺山内の主な地蔵33体を選び、大山の歴史などを含めて「大山の地蔵」という本にまとめました。
 今回の講座では大山寺とその参道周辺にある地蔵9体を巡り、それぞれの由来や歴史を学びました。牛馬市が開かれていた博労座入口にある「別れ地蔵」は、会見(尾高道)、汗入(坊領道)の分岐点に立っており、「大山には岡山方面や日野などに通じる横手道、東伯耆や因幡に通じる川床道などの古道もありました」。火の神岳温泉・豪円湯院横にある餓讖(がしん)地蔵では江戸時代の天保の大飢饉を解説するとともに、湯院前の参道に立つ推定400年以上の大松について、「島根半島のナラは全滅しており、大山も松やナラが心配です」と紹介していました。
 地蔵めぐりでは大山観光ガイドの山根栄さんと入倉信章さんが支援に入り、紅葉見ごろの大神山神社参道や大山寺本堂などをガイドしました。

 ※写真上:千田明さん
  写真下:大山の地蔵めぐり

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