HOME | 活動紹介
2024年5月20日
倉吉市の鳥取短期大学で5月20日、1年生を対象にした「現代鳥取学」講座があり、鳥取県社会福祉協議会会長の藤井喜臣さんが「鳥取県の過去、今、これから」をテーマに講師をつとめ、約70人の学生が聴講しました。
「現代鳥取学」は学生が地域の経済や文化にかかわる様々な活動について学ぶことを通して地域社会について幅広い視野を養うと共に、地域の魅力を再発見し、地域について自ら語れる力をつけることをめざして、平成28年から開講されています。
講義は〇×で答える「鳥取県クイズ」の問答形式で始まり、鳥取県の人口、鳥取県の観光、鳥取県の特産品などの問題が15問出題されました。
「鳥取県の人口は55万人台である」(正解は約53万人台)、「県内大学・短大で卒業生が県内に就職する割合が多いのは鳥取大学である」(正解は鳥取短大・鳥取看護大が7~8割で最多)―という具合で、楽しみながら学べる講座となりました。
講義の中で、藤井さんは今後の鳥取県の一番の課題として人口減少をいかにストップさせるかをあげ、子育て支援策や県内に就職する大学生等の奨学金返還を助成する制度などの県の取り組みを紹介。「鳥取県の良さをたくさん知って鳥取県を支える人になってほしい。就職等で県外へ出る人もいると思うが、いずれは鳥取に帰ってきてほしいというのが私の希望です。」と話しました。
また、Z世代に求めたいこととして、「自分(達)で考える、自分に自信をもつ、身近な地域を見つめてみる、IT技術を身につける」ことなどが重要だと強調されました。
学生からは「若者に鳥取の良さを伝えるには何をアピールすればいいか。」、「県外からの移住先としてお薦めの場所は。」など多くの質問が寄せられ、一つ一つ丁寧に答えていました。
県内出身者が多く卒業後も鳥取で生活したいと考えている学生たちにとって有意義な講義になったと思います。
講義の最後に藤井さんは鳥取短期大学が今年10月に鳥取県で開催される全国健康福祉祭(ねんりんピック)のバウンスボールの会場であることなどを説明し、多くの学生がボランティアとして参加してほしいと呼びかけました。