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2022年5月29日
樹脂粘土人形作家山根教子さんの樹脂人形教室が5月29日、鳥取市の道の駅清流茶屋かわはらで開かれました。この教室は、道の駅清流茶屋かわはらが「『地域の学び舎・水辺の学縁』ゆるゆる田舎塾」として、35人の地元の「名人」たちを講師に年間36回開催しているうちの一つです。山根さんは年2回の教室を担当し、1月は干支の人形、その他の月に作るのは人形や動物など様々で、定員がすぐに埋まってしまうほど大人気の教室です。「先生の教室は欠かさず参加していて、1月の教室で作る干支の人形は十二支全部揃っています。その他の月はいろんな人形を作るので毎回初めて作る作品になります。今日の人形もすごく楽しみ」という参加者も。
今回は、5月にちなんでかわいらしい節句人形を作りました。男の子の成長を祝い、立身出世を祈る「学問の神様」菅原道真公がモチーフの「幼天神」です。山根さんは、「粘土は何度もちぎって、丸めて、よく練って。そうすると柔らかくなり表面が滑らかになります」と基礎から指導します。顔を作るときには「目と口の位置を離すと大人っぽくなり、近づけると子どもっぽくなります。今日はかわいらしい子どもの人形なので、目は鼻の横の位置で離してあどけない表情にしましょう」と手ほどき。「人形の顔は皆さんの顔ですよ。作り手に似た顔になるんですよ」とも言われます。一人一人の進捗具合を確かめ丁寧に指導する山根さんに、参加者からも「先生、先生」とひっきりなしに声がかかります。思うような形にならない粘土に苦戦しながら夢中になって作業し、3時間ほどかけて人形が完成しました。個性豊かな世界に一つだけの幼天神の出来栄えに、参加者の皆さんは大満足の様子でした。