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法勝寺電車の足跡を訪ねて   ことぶき劇団ふたり

2021年12月10日

 米子市の就将公民館で12月10日、就将みらい塾教養講座があり、ことぶき劇団ふたりの榧野省吾さん、島谷修さんが「法勝寺電車の足跡を訪ねて」をテーマに講演しました。
 お二人は鳥取県高齢者大学ことぶき学園の卒業生で、卒業後にお二人で水木しげる由来の地を撮影し勉強を続けていたところ、朝ドラ「ゲゲゲの女房」がはじまり、依頼にこたえて講演を始めたのが「ことぶき劇団ふたり」のきっかけです。その時は県東部まで出向き、時には300名の前で講演されたこともあるそうです。
 今回のテーマは法勝寺電車です。大正13年に営業が開始され昭和42年に廃止されるまで「法勝寺電車」の愛称で親しまれていました。榧野さんは、まず47年間の歴史を説明し、始発の米子市駅から終点の法勝寺駅までの12駅を各駅ごとに駅舎や周辺に残るゆかりの地などの説明が続きました。榧野さん自身、安養寺駅を利用し「手間駅から多くの人が乗車し満員だった」と市民の生活の足として重宝されていたことが分かります。参加のなかで9名の方が乗車したことがあり配布された資料の路線図を見ながら「うん、うん」と相槌を打ちながら懐かしんでいた。
 当時の逸話として、急こう配の場所や積雪時に車輪がスリップして立ち往生しているときは「車掌が電車を降りて電車を押していた」と話します。初めの頃はパワー不足でこんなこともあったそうです。行商の女性たちの写真もあり、当時の生活を忍ばせます。
 制作担当は島谷さんです。お二人で実際に現地を訪れ撮影した写真、現在残っている貴重な当時の写真、平成26年に行われた大イベント「法勝寺電車廃線跡ウォーク」の写真など、どれも参加者の興味を引いていました。現地を訪れ撮影することを続けているお二人には、現在30テーマ程度の講演の「引き出し」があるそうです。
 公民館長の植田和年さんは「私の趣味は『昭和』です。法勝寺電車の話が聞けてうれしくなった」と話していました。

榧野省吾さん(右)と島谷修さん

法勝寺電車の路線図を熱心に見る参加者

教養講座の様子

教養講座の様子

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