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2021年9月24日
米子市淀江の大和公民館で、三輪神社宮司の森山直樹さんを講師として、大和ふれあい大学第6回教養講座「ふるさとの村の名はどこからきたか~地名のルーツを探ってみよう~が9月24日に開催されました。
三輪神社の創立は人皇十代崇神天皇の御宇、厄病が流行し盗賊が蜂起し人々が難儀をしたため、国家鎮護の守神である大和の国大神(おおみわ)大物主神社(現 大和の国一の宮大神神社)の御分霊を勧請したと伝えられています。
まず森山さんは地名は自然由来、歴史由来、合成由来の3種類があり、昔災害が発生したことの履歴(洪水がおこると田があれることから「荒田」)であったり、歴史由来・アイヌ語説(北海道の地名の8割はアイヌ語が起源、全国に広がっている)などについて詳しく説明されました。
合成由来では北栄町や八頭町がこれにあたりますが、森山さんは岐阜県の「読書」が最高傑作で、「よみかき」と読みます。与川(よがわ)、三留野(みどの)、柿其(かきぞれ)の3村が明治7年に合併した際に読書村と名付けられたもので、現在も地名として残っています。村民が読み書きに励み村の発展を願う気持ちが表れています。
地元の地名については、森山さんの曽祖父真寿彦氏が大正2年に編さんした「大和村通史」などを紹介しながら地名の由来や歴史などを説明されました。
「小波」は、「三輪神社縁起書」に「雲が立ち上りこれを見て雲波の浜と名付ける。これがなまって小波となった」。「亀甲」は白亀出現の故事「伯耆民談記」に一説として地形が亀の姿に似るところから起こったともいわれていることを紹介されました。
このほかにも、数多くの地名について説明されました。
森山さんは古事記の日本武尊の歌「倭は 国の真秀ろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭しうるはし /歌の解釈:大和は国の最も素晴らしいところ。どこまでも続く青垣。山に籠っている大和はうるわしい」を紹介し、大和地区が鳥取でいちばんすばらしいところであることを願って講義を終えました。