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2021年6月25日
2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。あれから10年。避難者支援を続けるとっとり震災支援連絡協議会から10年の記録をまとめた冊子が鳥取県社会福祉協議会に届きました。
避難者への支援は一人の強い思いから始まりました。同協議会代表の川西清美さんです。サラリーマン生活の終焉の地が盛岡市であったことから、東北の役に立ちたい、恩返しがしたいという気持ちからとっとり東北県人会を設立されました。情報交換の場の提供、生活用品・食料品などの提供の呼びかけ、避難者対象の無料提供バザーの開催、鳥取県の支援策を活用した就職の世話など精力的に活動されました。
その後、とっとり震災支援連絡協議会が設立され、広報誌の発行、ホームページ・SNS情報発信、支援ネットワーク会議の設立、出前講座、フォーラムの開催、避難者対象の交流会やクリスマス会、芋煮交流会、竹灯篭作りやそば打ちなどの体験型交流会の開催など避難者の支援をはじめ県民の理解・支援者を増やす取り組みを進めてきました。
そうして10年がたち、避難者が抱える問題も変わってきています。事務局長の佐藤淳子さんは編集後記で「これまでの活動は網の目のように、決して十分ではなく、漏れ落ちている課題があることがわかります。ですが、その網の目を作るには多くの支援の手と知恵とスキルがあったことも改めて感じました。・・・・・・皆様に深く感謝します。わすれないこと。つづけていくこと。」と書いています。
川西代表は「縁あって、東日本大震災の被災者・避難者支援に携わって10年が経過しました。発災直後は、スタッフも居なく、もちろん事務所なども無く、活動の資金も無い全くの個人ボランティアからのスタートでした。その後は「とっとり震災支援連絡協議会」の設立となり活動を継続しています。いままでの活動報告と、今後の問題点などを皆さんとともに考えていきたいと思います」と述べられています。
とっとり震災支援連絡協議会では今年度も10月頃に芋煮会や12月のクリスマス会など避難者との交流を計画されています。
〇冊子について入手希望の方は鳥取県社会福祉協議会シニアバンク担当にお問い合わせください。