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2020年3月23日
鳥取市のわらべ館でパズル&ゲーム作家・米澤章夫さんの作品を集めた「脳トレクラブ」が開かれています。新型コロナウイルス騒動で体験教室は取りやめになったものの、米澤さんの個別指導でゲームなどに挑戦でき、子どもたちが訪れています。観覧無料。3月29日まで。
米澤さんは尼崎市で学習塾を経営した後、鳥取市にUターンしました。趣味はパズルやゲームづくり。米澤さんは「パズルやゲームは知的好奇心を刺激し、考える力を養うので、小学生の地頭力を鍛え、高齢者の認知症予防にも役立つはず」と、平成29年に脳トレクラブを立ち上げ、パズルやゲームの開発、普及に乗り出しました。
米澤さんはクロスワードやナンプラ、暗号表などをヒントに多種多様なパズルを編み出すとともに、一つの盤面でいろいろなゲームが楽しめるボードゲームも開発。令和元年秋にパズル書3冊(脳トレパズル&ゲーム・脳が甦るパズル・本格パズル)を出版し、ゲーム「同色ゲームの世界」を商品化しました。パズルは小学3年生から高齢者まで、初心者用から上級者用まで600問余り収録しています。ボードゲームも1人~4人で楽しめるよう、11種類のゲームを用意しました。
パズルやゲームは、かつて「暇つぶしの道具」と言われてきました。それが今では論理的思考やコミュニケーション能力を高めるツールとして再認識されるようになっています。
米澤さんは「テレビゲームは反射神経を養うものの、ゲーム中毒をつくってしまいます。アナログゲームは多面的に、じっくり考えなければならないので、子どもにもお年寄りにも、会話が生まれ、脳の活性化にも大いに役立ちます」と、アナログゲームのススメを説いていました。
脳トレクラブの展示会場には、米澤さんが出版したパズル集のほか、数々の例題が展示され、ボードゲームも体験できるようになっており、春休み中の大学生や家族連れが次々と立ち寄って、挑戦していました。米澤さんは「公民館などの高齢者教室でパズル&ゲームを普及し、地域活性化のお役に立ちたい」と張り切っています。