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2019年12月14日
大山俳句大賞の表彰式が12月14日、米子市の日本海新聞西部本社であり、およそ千点の応募のなかから一般の部で野間田芳恵さん(琴浦町)、中学生以下の部で住山莉子さん(倉吉市)がそれぞれ大賞を受賞しました。大山俳句大賞は大山開山1300年を記念して昨年生まれたもので、日本海新聞や鳥取県社会福祉協議会などが共催しています。
今年は鳥取県をはじめ、全国31都府県から一般の部に750句、中学生以下の部に242句、合わせて992句が寄せられました。うち県内からは548句ありました。
審査はシニアバンクに登録する鳥取県俳句協会(岸本俊彦会長)の遠藤甫人副会長を選考委員長に佐藤夫雨子顧問、由木みのる顧問、中村襄介理事の4人で行いました。
大賞に選ばれたのは、一般の部で野間田さんの「霊山に響く法螺(ほら)貝山開く」、中学生以下の部は住山さん(上北条小学校1年)の「大山はすずしかったよ うしもみた」です。野間田さんは山伏の法螺貝で始まる夏山開きの様子を詠い、住山さんは暑い日に大山に遊んだ思い出を素直に表現し、それぞれ高い評価を集めました。住山さんは準大賞も得て、ダブル受賞でした。
表彰式で選考委員長の遠藤さんは「俳句は料理と同じです。材料が大切です。その上に工夫も必要です。いずれの大賞句も臨場感があり、見事な構成でした。大山俳句2年目は応募句数も大幅に増え、レベルの高さもうかがえました。『大山さん』のおかげをいただいて、大山俳句がさらに発展するよう精進しましょう」と講評しました。
91歳の野間田さんは俳句歴20年。「これまで県中部の俳句大会で会長賞をもらったことはあるけれど、全国大会で大賞をいただいたのは初めて、うれしいです。大山に何度も通ってつくったのがよかったです」と受賞を喜んでいました。
準大賞は次のみなさんです。
【一般の部】「帰省子へ晴上りたる伯耆富士」(植垣規雄さん、鳥取市)▽「大山に雑魚寝の記憶登山宿」(田村鈴代さん、米子市)
【中学生以下の部】「大山できゃんぷしたいな とうさんと」(住山莉子さん、倉吉市)▽「大山寺落ち着く空気小鳥来る」(山越歩実さん、埼玉県)