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飯館村べこやの母ちゃん上映会開催   シネマふねえとる

2026年3月22日

 鳥取で未公開の映画を自主上映し、映画文化を育てていきたいと活動を続けるシネマふねえとる(代表清水増夫さん)主催の上映会が3月22日、鳥取県立博物館講堂でありました。今回の上映作は「飯館村べこやの母ちゃん-それぞれの選択」、福島第一原発事故後、古居みずえ監督が10年間に渡り撮影した3人の女性を中心に展開するドキュメンタリーです。
 第1章は中島信子さん、夫と45年間牛を飼っていましたが放射能汚染による牛たちは屠殺するしかない。ブラッシングしながら牛に話しかける信子さん。「ごめんな、ごくろうさま、いっぱいありがとう」。全村避難となった飯館村をあとにし仮設住宅での生活は6年におよびます。除染作業が進みましたが、中島家は南相馬市への移住を選択、苦渋の決断でした。
 第2章は原田公子さん、東京電力に怒りが爆発する説明会の様子。「あきらめたら負けるような気がする」と牛と共に移住を決意する。原田家は開拓農家として飯館村に入村、炭焼きから始めて農家、酪農家として生活していた。「牛が元気だと気分いいんだよね」と笑みをもらす。
 第3章は長谷川花子さん、嫁いだ時にお祝いに3頭の子牛をいただき、その可愛さに目覚め酪農を始める。徐々に牛舎を広げ大規模な酪農に成長するが「スクリーン検査で合格しても飯館の牛は・・・」、屠殺場に運ばれていく。仮設住宅に住むと花子さんは管理人として、夫は自治会長として避難民のために尽力した。8年間の仮設住宅暮らしだった。「この8年間、自分の全てを出し切ってみなさんをサポートしてきた。自分が成長したと思える」と感想を述べる。夫に甲状腺がんが発症し68歳の若さで他界「まったくこの男はよお、太く短く生きやがって」と言い、夫の書いた日記をまとめることを誓う。
 ナレーションや効果音はなく、家族や村人の会話、牛の世話、すばらしい自然が3時間続く作品です。福島第一原発事故から15年、多くのニュースを見てきたが、飯館村で育った人たちに焦点を当てた作品を見て、未曽有の大災害であったことと人間の素晴らしさを認識した作品でした。
 次回上映作は「丸木位里 丸木俊 沖縄戦の図全14部」、6月28日(日)10時30分、14時開始、鳥取県立博物館講堂です。地上戦を生き延びた沖縄の人々の切実な「命どう宝(命こそ宝)に共感共苦した丸木夫妻の「人間といのち」への深い鎮魂と洞察の軌跡をたどる物語です。ご期待ください。
  清水代表自主上映55年の歩みを添付しています。上映本数461本、鳥取に映画文化は育っています。

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