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山上憶良短歌賞表彰式、鼎談「家族の歌」開催   鳥取県歌人会、山上憶良の会

2026年3月01日

 山上憶良短歌賞表彰式及び鼎談「家族の歌」が3月1日、倉吉交流プラザでありました。
 万葉歌人山上憶良を顕彰するため倉吉市教育委員会は鳥取県歌人会(代表押本昌幸さん)、山上憶良の会(代表福井伸一郎さん)とともに、山上憶良伯耆守赴任1300年を記念して2011年から「山上憶良短歌賞」を続けています。今回で第14回となり、応募作品数は4450首、うち県内応募1853首、県外応募2595首、国外2首です。家族をテーマにした同短歌賞は国内短歌賞として定着し、多くの皆さまに愛されています。
 小学生の部山上憶良賞は倉吉市立打吹小学校秋下柑奈さん、「マヨネーズをマネヨーズという弟の言い間ちがいはもう聞けないかな」です。講評で筆頭選者永田和宏氏は「幼児期に言葉の順を間違えることはよくあること。弟の間違いをおねえちゃんも楽しんでいたが大きくなり、言わなくなるだろう。その寂しさを感じさせる歌、とても良い歌です」と評価していました。
 今回の表彰式には東京都、岐阜県、和歌山県などからも参加しており、受賞の喜びをかみしめていました。
 午後は筆頭選者永田和宏氏と淳氏、紅氏ご家族による鼎談「家族の歌」です。和宏氏は京都大学名誉教授、短歌結社「塔」前主宰、宮中歌会始詠進歌選者、淳氏は出版社「青磁社」代表、「塔」選者、紅氏は「塔」編集委員、NHK短歌選者。和宏氏の妻は故河野裕子さんと、みなさんが短歌界では著名な方々です。
聴衆は、3人の鼎談を倉吉で聴ける喜びに満たされていました。
 「たとへば君 ガサッと落葉すくふやうに私をさらつて行つてはくれぬか(裕子)」「あの胸が岬のように遠かった。畜生! いつまでおれの少年(和宏)」-こう詠まれたら結婚しないわけにはいかないでしょう、と和宏氏。「らりるれと言ってごらんとその母を真似て娘は電話のむこう(和宏)」「二階にも珈琲の香漂わせうすきコーヒー好むわが父(淳)」―母は濃いコーヒーが好き、男だったら濃いコーヒー飲めよな、だったかなと淳氏。「かわいいなあと撫でれば撫でるほどまるくかわいくなれり夫というは(紅)」-夫とはそういうもんです、と紅氏。
 「写真では残らない一つ一つのできごとを、歌は思い出させてくれる」-和宏氏、「家族でも考え方は違う。歌になって初めてそこが分かる」-紅氏、「形見はいずれなくなるが歌は永遠に残る」-淳氏
*第14回山上憶良短歌賞受賞作品集をご希望の方は倉吉市立図書館にお問合せください。電話番号0858-47-1183

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