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佐治漆 漆搔き体験と漆料理試食など   佐治漆研究会

2025年9月13日

 かつて漆の一大産地だった鳥取市佐治町で、漆産業の再興に取り組む佐治漆研究会(会長谷口輝男さん)主催の催しがありました。
 2016年に設立された同研究会では、漆の森の造成と拡大、栽培技術や漆掻き技法の継承、将来的には特産品づくりを目指して活動しています。9月13日には「佐治漆の森をつくろう~病虫害駆除・漆掻き体験~」があり、地元の方や漆に興味があり継続して参加している方、鳥取環境大学学生等十数名が参加しました。
 まず、佐治地区保健センターで病虫害駆除について説明を受け、その後、同研究会が造成した漆の森(佐治町津野)に移動、植林して数年の立ち枯れの漆の木を掘り起こし根の状態を確認しました。立ち枯れの原因は「白紋羽病」、よくある病原菌ですが樹勢が弱まると繁殖するそうです。根に付着する白いものが確認できました。林業と病虫害の専門家の鳥取県職員の方は、この夏の暑さも一要因ではないかと話していました。漆の森は鹿の食害を防ぐため背丈ほどの柵に覆われています。漆木の栽培には多くの手間暇がかかりますが、新たに発生した白紋羽病の対策を熱心に話していました。
 次に、少し離れたところに移動し、自生している樹齢約30年の漆の木で漆掻きの体験です。塗師橋谷田岩男さんが実演し参加者が体験しました。漆の成分であるウルシオールをたくさん含む「盛り漆」は7~8月が採取期で、9月に入ると「遅そ漆」というそうです。上質の盛り漆は上塗り用、遅そ漆は下塗り用に使います。橋谷田さんが専用の道具で幹と平行に掻き傷を付けると、すぐに漆(樹液)がでてきます。それを丁寧に容器に移し取ります。未経験の人全員が貴重な体験をしました。
 漆掻き体験を終えると昼食は韓国の薬膳スープ「漆鶏(オッタク)」の試食です。佐治の漆木の枝を乾燥させて煮込み出汁をとり、鶏肉、葱、生姜、人参などの具材を入れたスープは濃厚で、滋養強壮効果は抜群です。韓国で食べた伝統料理「参鶏湯(サンゲタン)」と同じ味がするので調べてみると、やはり参鶏湯にも漆が使われていることが分かりました。みなさん御代わりをしてご飯と韓国のり、白菜キムチ、カクテキと一緒に楽しく昼食をいただきました。
 漆産業の再興を目指す佐治漆研究会の取り組みは続きます。

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