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2025年8月09日
鳥取県倉吉市図書館で8月9日、むかし話をきく会がありました。お話は倉吉民話の会(会長 伊佐田品子さん)のみなさんです。暑い日が続く中「お化けや妖怪のお話を集めた」そうです。
小矢野操さんは「人形峠のクモ」のお話です。三朝町木地山から岡山県美作に通じる峠には、人を食う化け物クモが現れるため、お侍さんに退治を頼みました。お侍さんは「女の人の藁人形を作ってくれ」と村人に言い、夜、峠に置きました。明け方になっても空は暗いままで薄気味悪いなか化け物クモが現れました。お侍さんが弓矢で化け物クモを退治すると空は明るくなり、化け物クモは現れなくなりました。「人形峠」の由来として語り継がれています。
北村仁美さんは「のっぺらぼう」のお話です。夜中坂道を通っていると女の人の泣き声が聞こえます。「どうしました」と声をかけると、「落とし物をした」と言います。
振りむいた顔には目も鼻も口もないのっぺらぼうです。坂を転げ落ちるように蕎麦屋に駆け込みます。主人に事情を話すと「それはこういう顔じゃないですか」と、またものっぺらぼうの登場です。やっとこさ家に帰るとおかみさんものっぺらぼうで、気絶してしまいました。
八島史郎さんは「あめ買いゆうれい」のお話です。飴屋に毎晩若い女が訪ねてきます。不審に思った飴屋の主人が女の後をつけるとお寺の墓地に着きます。すると聞こえるはずのない赤ん坊の泣き声が聞こえます。寺の和尚に尋ねると「先日、お腹の大きな女を弔ったところだ」と言います。墓を開けてみると、そこには元気な赤ん坊がいます。母親は我が子のために毎晩飴を買いに行ってたことが分かりました。和尚さんは「母親は幽霊になっても我が子を育てるもの」と言い、この子はお寺で育てられました。
伊佐田さんのお話は「ゆうれいの髪を剃る」です。優しいお百姓さんが夕方に田んぼを見に行くと若い娘の幽霊がいました。「何かできることはないかえ」を尋ねると幽霊は「私は死病にかかり葬式も上げてもらえなかった。長い髪を剃らなければ三途の川も渡れない」と言います。お百姓さんは家から剃刀を持ってきて幽霊の髪をきれいに剃ってやると、それ以降幽霊は出なくなったというお話でした。
「少しは涼しくなりましたか」と伊佐田さん。高齢者から2歳の女の子まで熱心に聞いていました。少しは涼しくなったでしょうね。