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2025年6月06日
鳥取県倉吉市小鴨地区で生まれた中井太一郎は、稲作の生産性を上げるために重労働の雑草取りを克服する「太一車(回転式中耕除草機)」を開発しました。明治25年に特許登録されています。この功績を後世に語り継ごうと小鴨地区振興協議会太一車研究委員会が設立されました。
6月6日には小鴨シニアクラブ協議会(代表北村隆雄さん)の主催で、この5月に建立された「中井太一郎生誕の記念碑」のお話を伺おうと子孫にあたる中井孝子さん宅を訪れました。孝子さんは太一郎から数えて六代目です。屋号を前中井と言い分家に当たります。子どもの頃には「私らも太一車を押しよった、太一車で農業しとった」と懐かしそうにお話しされました。
孝子さん自身太一郎の功績についてはほとんど知識はありませんでした。顕彰会の代表である孝子さんは太一郎の功績を後世に残そうと冊子や紙芝居を作り、近くの小学校で出前活動をするなど顕彰活動を続けてきました。昨年12月に中井家の人たち十数人が集まり記念碑を建てることにしたそうです。場所は本中井(中井家の本家、太一郎生誕の家)の墓のそば、孝子さんは「私の願いがかなった。太一郎のことがこれからの人に伝わってくれれば」と言われていました。
孝子さん宅を後にし記念碑前で写真を撮りましたが、皆さんは近代稲作の父太一郎の功績に思いをはせていました。その後小鴨コミュニティセンターに移り、小鴨産の米をつかったおにぎりをいただきました。おにぎりをほおばりながら、太一車のことや小鴨のことを楽しそうに語らっていました。