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なぜ「人形峠」になったのか   人形劇団いとぐるま

2024年8月25日

 人形劇団いとぐるまの公演が8月25日、鳥取県米子市河崎地区公民館でありました。主催は河崎地区民生委員児童委員協議会です。人形劇団いとぐるまは昭和60年発足、来年に30周年を迎え、公民館行事や地区の祭等で子どもたちを楽しませています。枚方市で開催されている35年続く「ひらかた人形劇フェスティバル」には長年参加し、西日本では有名な人形劇団です。
 今日の公演は「人形峠の化け蜘蛛」、三朝町木地山に伝わる民話を元にした人形劇です。岡山県との県境にある峠には大きな大きな化け蜘蛛が現れ、旅人を食い殺し恐れられていました。村人たちは通りすがりのお侍さんに化け蜘蛛退治を頼みます。お侍は引き受けることにし「人間そっくりな藁人形を作る」ことを依頼します。その人形で化け蜘蛛をおびき出し退治することにしました。
 藁人形を木に沿わせ化け蜘蛛を待ちますが、なかなか現れません。明け方、村人たちが引き上げてお侍一人になったときに化け蜘蛛が現れました。お侍は矢を放ち、刀を抜いて大立ち回り、とうとう化け蜘蛛を退治しました。村人とお侍の勇気と知恵の勝利です。
 お侍は「これは人形のおかげ」と言い、人形峠というようになったそうです。
 人形は劇団の皆さんの手づくりです。公演後に子どもたちが触っていましたが、化け蜘蛛の迫力にびっくり、怖そうに離れて見ている子もいました。
 公演前には風船を使った遊びをしました。大人と子どもに別れ、うちわを使って相手の陣地に多く飛ばした方が勝ちです。大人も手を抜きません、大歓声のなか一勝一敗でした。
 また、米子市彦名の粟嶋神社に伝わる人魚の肉を食べてしまい800年生きた娘のお話もありました。毎年演目を変えて公演している人形劇団いとぐるまは新たなメンバーを入れながら30年間楽しませています。

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