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薔薇と書と共に   書家 森田尾山さん

2024年4月13日

 書家森田尾山さんの書展「薔薇と書と共に」が4月10日から15日まで、鳥取県米子市のJU米子高島屋で開催されました。米子高島屋の創業60周年を祝う書展には、高島屋のシンボルマークの薔薇と書をコラボレーションした作品がならんでいました。
 実は森田さんは薔薇栽培農家として40年間にわたり花卉栽培に取りに組まれ、切花品評会での農林水産大臣賞受賞等輝かしい経歴の持ち主です。書道は小学4年生の時に習い始めてから72年間、日展、日本書芸院展等で数多く受賞されているほか、伯耆書院を主催し毎年米子市美術館で書展を開催しています。
 この書展のために書き上げた作品約50点は薔薇の写真をプリントした佐治の手漉き和紙に書かれています。強烈な個性が迫ってくる作品に来場者は一点一点時間をかけて鑑賞していました。
 金子みすゞの詩「ばら」は自然を愛したみすゞが、華やかな花ではなく根の思いを表しています。「はじめてさいたばらは あかい大きなばらだ 土の中で根が思う うれしいな うれしいな」。薔薇栽培農家であった森田さんが共鳴し書いた作品です。
 森田さんに書道の魅力を伺うと「言葉との出会い、そして表現の模索、閃きがあり作品を作り上げていく過程が魅力です。当然、葛藤がありますが、言葉の意味を吟味して書くこと、出会いや体験を大切にしている」と言われていました。

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