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黒坂に新たな賑わいがうまれる   黒坂フェスタの会 代表梅林敏彦さん

2024年2月16日

 鳥取県日野町黒坂地区で活動する黒坂フェスタの会代表の梅林敏彦さんを講師に招き2月16日、第9回日野町おしどり学園が日野町公民館でありました。演題は『黒坂フェスタの「これまで」と「これから」』です。
 梅林さんは黒坂出身、東京でフリーライターとして活動後2009年に帰省され、黒坂鏡山城下を知ろう会、ジゲのさきもり隊、日野町日本ミツバチの会などの活動をされ黒坂地区の活性化に取り組んでこられました。
 現在地方のまちは人口減少と高齢化により賑わいが少なくなっています。黒坂地区も十数年の間に、人口は1019人から681人、高齢化率は39%から53%と変容しています。(2007年、2023年データ)。賑わっていた黒坂駅の駅前通りや本通りも閑散とし寂しい限りです。ここで梅林さんは2016年に「黒坂大歳の市」を復活させました。住民のみなさんが空き地や空き家、縁側を提供してくださり、往年の賑わいを取り戻しました。
 次に梅林さんは「一日だけの賑わいでいいのか。いや毎月やろう」と考え、黒坂フェスタの会発足となりました。2019年のことです。意気込んでスタートさせた時期はコロナ感染の広がりと重なり、2021年は1回しか開催できなかったそうです。しかしそれ以降はコロナに気を付けながら「世界の屋台まつり」や「黒坂小学校最後の夏だ!」「命と暮らしの映画祭」「おめでとう、黒坂駅!100歳の誕生日」「深緑の校庭で思いっきり遊ぼう!」「手仕事マルシェ」などを毎月開催してきました。
 その効果は大きく、黒坂地区の人口を上回る人たちが参加しています。梅林さんがSNS(Facebook)を活用し呼びかけると町外や県外からの参加が増え交流人口が拡大、現在では出店される方や手伝いの人たちも増えています。これは「関係人口」と言われ、梅林さんは関係人口の増を一つの目標にしています。以上は黒坂フェスタの「これまで」です。
また、日野高校の寮生(県外生)による地域活動チーム「みらいず」が結成され、黒坂フェスタへの参加のほか独自の活動も始まり、日野町の活性化に大きな力となっています。
 実は黒坂小学校は2023年3月に廃校となり他校と統合、日野町立日野学園ができました。地域のみなさんには小学校は地域の中心、旧黒坂小学校を賑わいの中心にしようと黒坂フェスタはここを中心に展開しています。
 そして、旧黒坂小学校を毎日人が集まるところにしようとする取り組みが「これから」です。このため「くろさか起業スクール(仮称)」を準備中です。鳥取大学のグループが定期的にイベントやワークショップを開催するよう準備を進めています。竹籠つくりやコケリウム(苔テラリウム)、日本ミツバチのグループなどが旧黒坂小学校を拠点に活動しようとしています。芽生え始めた取り組みが花開き、賑わいのある黒坂が復活することを願うばかりです。
 なお、黒坂フェスタの取組は、令和新時代活動表彰最優秀賞を受賞されました。
写真の説明:梅林敏彦さん、おしどり学園の様子、2023年6月4日の黒坂フェスタの様子です。

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