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寸劇:小鴨歌合戦発表会開催   小鴨シニアクラブ協議会

2023年10月27日

 小鴨シニアクラブ協議会(会長北村隆雄さん)は10月26日、鳥取県倉吉市さんさんプラザで「寸劇:小鴨歌合戦発表会」を開催しました。
 同協議会はコロナの感染拡大防止で外出自粛が続く中、人とのふれあいもなく体を動かさずにいると認知症のおそれがあることから、はがきを書くことは脳を活性化するし、郵便ポストまで歩いて投函することは運動になると「ハガキ出し運動」を始めました。大分県、神奈川県、東京都などから反響の便りがあり全国に広がっています。
 そしてこの運動は、学校法人藤田学院鳥取看護大学・鳥取短期大学の協力により、住民の健康づくりや地域振興の取組として拡大を続けています。
 昨年は鳥取看護大学小石真子准教授により、小鴨地区の高齢者のみなさんにアンケート調査を実施し、ハガキ出し運動開始後の体操やウォーキング行事への参加状況、趣味・サークル活動の実施状況、生活の満足度等を調査し「小鴨シニアクラブ健康手帳」が作成され活用されています。その後小石准教授はハガキ出し運動の効果を分析し、全国標準値より高いことが明らかになりました。
 また、昭和40年代から小学校の運動会で踊られている「小鴨音頭」に着目し北村会長が新たに3番の歌詞を作詞、鳥取短期大学近藤剛教授がフレイル予防に効果があり「10歳若返る」振付を考案しました。
 そして「寸劇:小鴨歌合戦」は鳥取看護大学土居裕美子教授の協力により完成したものです。
 発表会では、まず小鴨音頭3番の振付の座位版、座ってできる体操が発表されました。
いつでも気軽にできる健康づくりとして広がりを期待されていました。
 「寸劇:小鴨歌合戦」は地域に誇りを持ち郷土への愛情を育てるために制作された笑いを誘う芝居です。すべての役者やナレーション、音楽担当は小鴨の人たちです。小鴨に住むまるちゃんは、よもぎ団子を売り歩くことを商売にしています。ある日まるちゃんは八幡神社のある峠で人をだますタヌキをこらしめ改心させようと目論見ます。
 よもぎ団子が欲しいタヌキは、まるちゃんと歌合戦で勝負することになりました。まるちゃんは「小鴨音頭」、タヌキは証城寺の狸囃子でにぎやかに対戦し結果は引き分け、めでたくタヌキは改心し、よもぎ団子をいただきました。全編倉吉弁の芝居は地域の高齢者にとって馴染み深く大喝采の一幕でした。
 小石准教授は「小鴨歌合戦の第2弾を考えている」と言われます。ますますパワーアップするのが楽しみです。ちなみによもぎ団子は小鴨地区の食生活改善推進員(男性、まるちゃんです)が考案されたもので、絹ごし豆腐を入れるのがポイントだそうです。
 終わりに、北村会長から寸劇:小鴨歌合戦は小鴨在住の漫画家かわにしよしとさんが絵本を作成されることも発表されました。また「ハガキは150字程度ですが、短歌や俳句のように心を込めることができます」とハガキ出し運動の広がりを期待されていました。
小鴨地区の取組がどこまでも発展することを願うばかりです。

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