2023年9月30日

　鳥取中部歩こう会（会長福井康夫さん）は9月30日、城下町鹿野の自然と歴史を楽しむ「鹿野城・鹿野街並みウォーク」を開催しました。
　鳥取市鹿野は四百年の時を超えた小さな城下町です。天守閣などの建物はありませんが、石垣などの遺構や内堀、外堀などが今でも当時の面影を留め、鹿野城跡公園や保存・整備された街並みには散策を楽しむ観光客が見られました。
　ウォーキングのスタートは城山神社山門、祭神は須佐之男命、城主亀井茲矩（これのり）在城中は鎮謹の神社として祀られていました。山門から城山神社、山頂までの道は階段や石段も多かったですが、参加者は自前のウォーキング用ポールを使いこなし、自然と会話を楽しみながら登りました。下山後は鹿野城跡公園の散策です。ここは桜の名所で辺り一面を桃色に染め、水面に映し出された景色は「絶景、圧倒される美しさですよ」と参加者が興奮して話していました。
　また、鹿野と言えば山中鹿之助幸盛。亀井茲矩は鹿之助の部下にあたり、尼子再興の信念を貫いた鹿之助の魂を慰めるために、この地に幸盛寺を建立しました。鹿之助が尼子再興を祈念し三日月に向かって唱えたと言われる「願わくば、我に七難八苦を与えたまえ」の碑が建つ墓所に手を合わせいました。
　鳥取中部歩こう会は平成9年にできたウォーキングサークルです。歴史を学ぶ講演会の開催や、毎月開催するウォーキングでは県内のほか六甲山ハイキングや尾道・呉ウォークなど活発に活動しています。健康のためにウォーキングをしている方は多くいますが「一人では活動範囲が限られます。仲間がいるのがいいです」と参加される方も多いようです。
　写真の説明：集合写真は城山神社山門です。