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古民家と民具に触れた大満足のひととき   古民家沙々樹、古民家かつみや

2023年8月03日

 鳥取県日野郡日野町及び日南町にある国登録有形文化財「佐々木家住宅(古民家沙々樹 佐々木彬夫さん)、宮本家住宅(古民家かつみや 宮本克範さん)」で8月3日、古民家鑑賞会がありました。
 佐々木家主屋は江戸後期の建築で、床の間の意匠や差鴨居、大黒柱の柱心が土間側へ移動する「逃げ」など当時の建築の特徴を見ることができます。宮本家は大正初期の建築で社寺を彷彿とさせる木鼻(きばな)や柱頭飾りが施されているほか、天井を張らない小屋組や戸袋、犬走り部の靴脱ぎ石など江戸期・明治期の農家住宅の特徴を見ることができます。
そして圧巻だったのが両家ともに明治期を中心に使われていた民具が数多く残っていることです。民具とは日常生活や産業用に長い間使用されてきた道具や器物です。囲炉裏や石臼、唐箕(とうみ:大豆などを実と殻に分ける器具)、燭台、龕灯(がんとう:携帯用ランプ)、農耕牛用のわらじ、龍吐水(りゅうどすい:消化道具)などが残っています。佐々木さんの大叔父が使用した修身の教科書(明治中期)には書き込みが残っており興味深いものでした。両家とも米子等での生活が長く、家屋の改修や家財道具の片づけをする必要がなかったことで貴重な家屋や民具が残ってるとおっしゃっていました。
 石臼や唐箕は昭和40年代までは使用されており、参加者からは「懐かしい、よく手伝いした」「これだけの民具が現存するとは、博物館ようだ」「貴重なものをたくさん見ることができた。大満足です」などの声が聞こえました。
写真の説明:囲炉裏の傍で棟札をもつ佐々木さん、宮本家玄関での記念撮影、右から2、3人目が宮本さんご夫妻などです。

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