とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

穿ち・軽み・おかしみ 川柳の世界   大山滝句座

2023年7月16日

 大山滝句座(代表新家完司さん)の7月例会が7月16日、鳥取県琴浦町のまなびタウンとうはくでありました。同句座の会員は12名ですが、この日の参加者は25名と新家さんを慕って他の句会からの参加も多く、松江から参加している方もいらっしゃいました。
 句座は先月の例会で出された宿題「理由・礼儀・笑う」の投句から始まります。各自ノートに書きつけた多くの川柳の中から各題3句を投句しますが「いざ投句となると悩むもんです」と新家さんは言います。この間約40分。会場は緊張に包まれていました。併せてこの日出された席題「奇跡(奇蹟)」を2句投句ですが、使い込んだ辞書や電子辞書を使い熟考していました。投句は鉛筆書きで「川柳大会もそうです。4B、6Bを使う人が多く、大きくて太く短冊からはみ出すような字を書きます」と参加者が言っておられました。
 ここでみなさんは緊張から解放されお茶と茶菓子でしばし談笑し楽しそうでしたが、この間、選者になった人は宿題(全225句)、席題(全50句)のなかから選句と4名の選者は真剣勝負、「題の単語を使わなくてもその意味合いがあればよい」そうで、その見極めが大変だそうです。川柳が読み上げられると笑いがおこったり「ん~」と句の視点に感心したりと充実した時間でした。
 川柳は短歌のように季語や切れ字の決まりがなく無理のない素直な言葉遣いで間口が広いですが、一読明快で味わい深く独創性のある句は難しいと実感しました。新家さんは川柳六大家の一人麻生路郎が1924年に設立した川柳塔社理事長で全日本川柳協会常務幹事を務めておられます。会員の中には新聞等の柳壇選者もおられ、切磋琢磨しながら上達を目指すいきいきとした大山滝句座の例会でした。
 *穿(うが)ち:表に現れない事実・世態・人情の機微を巧みにとらえること(デジタル大辞泉)
 写真の説明:新家完司さん、句座の様子です。

一覧に戻る