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作歌のコツは掴めましたか   鳥取県歌人会顧問 北尾勲さん

2023年6月08日

 鳥取市日置谷地区公民館で6月8日、「北尾勲さんから学ぶ短歌教室」がありました。北尾さんは鳥取県歌人会顧問です。
まず北尾さんは「絵を描くように風景(事柄)を捉え、それに自分の気持ち(思い入れ)を込める。出来た短歌は口に出してみる。滑らかかどうか確かめる。同じ言葉(同じ意味合いの言葉」、季節を表す言葉も二つ以上使わない」と作歌の心得を説明し、その後参加者が詠んできた歌を添削する流れで進みました。
2例挙げます。「園バスを降りて飛びつく子ら母に空の水筒首から垂らし」は、「情景描写がしっかりしている。『母』が離れていて分かり辛く『母に飛びつく子どもらは』がいい」と添削し、滑らかさを生み出しました。
「山笑うさくらもしいも色映えてここに居るぞと自己主張する」については「3つの季節を表す言葉があるが、それにより歌が生きておりこれでいい。『自己主張』は短歌では使わない言葉だが、上の句と下の句の対比が絶妙。ひらがなで柔らかさを出そうとしているが分かりにくく『桜、椎』と漢字にしたほうかよい」と添削しました。
大伴家持大賞選者でもある北尾さんの指導にみなさんが聞き入り、作歌のコツとヒントを掴んだ様子で満足そうでした。

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