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青谷上寺地遺跡の魅力を語る   鳥取県地域社会研究会顧問 濵田英一さん

2023年5月27日

 令和5年度鳥取市尚徳大学郷土コースの第1回講義が5月26日、鳥取市文化センターであり、鳥取県地域社会研究会顧問の濵田英一さんが「全国初、最大、最多のみられる鳥取市青谷上寺地遺跡について」と題して、約60名の受講生に講演しました。
 青谷上寺地遺跡のある青谷は沖積平野を形成し5メートル以下の低地が多く、厚い土の中で真空パックの状態に置かれたため、腐食せずに良好なままで出土していることが全国初、最大、最多を生み出していることを説明しました。
 多くの方が覚えていらっしゃると思いますが、弥生人の脳が3点も出土したことは全国初で、世界でも数例しかなく大きな驚きでした。また、国内最大級の大規模な護岸工事(総延長100メートル)が行われたことが、弥生時代のものとは思えないような矢板の出土で確認されています。
 さらに、占いに使用する動物の骨「卜骨(ぼっこつ)」も270点見つかっており、全国最多の量です。これで全遺跡エリアの2割も発掘していないということで驚きとともに「地下の弥生博物館」と呼ばれるのもうなづけます。
 現在、「青谷かみじち史跡公園」を整備中で今年度には展示ガイダンス施設等が完成します。多くの方に青谷上寺地遺跡の魅力を知ってもらえる期待が膨らみます。

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