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文章は自分の分身   松本薫さん

2023年4月28日

 鳥取県社会福祉協議会が発行する福祉の情報誌「HOT eye」の執筆協力者等を対象に「文章の書き方」などについて学ぶ講義が4月28日、鳥取県立福祉人材研修センターでありました。講師は小説家であり中学・高校の国語教師の経歴をお持ちの松本薫さん(米子市)です。
 「読みやすく、伝わる文章を目指して」と題した講義では、文章構成の基本「起承転結」を意識しながら「一文はできるだけ短く、カギカッコの会話を入れる」など基本的な文章の書き方に加え、単調で読み手が飽きないようなメリハリのつけ方やアクセントになる手法を説明しました。参加者からは「文章の書き方をわかりやすく具体的にお話しいただき、書くことに自信がつきました」との声が聞かれました。
 「取材は取材した相手のことや事実を書くものですが、文章には書いた人が表れます。書き手がどんな言葉を拾うか、色を付けるか、どんな感想を添えるかなど自分しか書けない文章を書く。『自分の分身』です」そして「どうしたら読者に届くのか考える、ここが苦心のしどころです」と力説していました。
 講義の最後には「文章を書く時に思い悩むのは苦しいですが、書き上げた達成感は格別です。素晴らしい記事を書いて活躍していただきたいです」と参加者にエールを送りました。

 松本さんは現在Chukaiコムコムスクエアにて「小説・エッセイ教室」を担当されています。著書:鳥取県出版文化賞を受賞した『梨の花は春の雪』(2006)、『TATARA』(2010)、『ばんとう─山陰初の私立中学をつくった男』(2017)、中海を舞台とした恋愛小説「銀の橋を渡る」(2021)など多数。

講師の松本薫さん

参加者と対話しながら説明される松本さん

熱心にメモをとられています

全体の様子

年3回発行の情報誌『HOTeyeホットアイ』の「いきいきシニア」ページ。地域で活躍する高齢者を同世代のことぶきレポーターが取材し、ご紹介しています。

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