2022年6月04日

　鳥取県花菖蒲協会は花菖蒲栽培技術の向上及び普及を図るため、展示会の開催、栽培・育成ポイントの指導や株分け講習会などを行っています。
　6月4、5日は、鳥取県南部町のとっとり花回廊で花菖蒲展示会が開催され、山根博充さんが丹精込めて育てた花菖蒲約50鉢が展示され訪れた人たちを楽しませました。紫、黄、赤、水色など花弁の色も様々で、山根さんが種を採取し蒔いて育てたものも多いそうで驚かされました。鑑賞した人たちも花弁の多彩な色合いときりりとした立ち姿に見とれていました。
　山根さんは南部町のビニールハウスで150種、2000株を鉢とポットで栽培しています。このほか地植えもあり「年中花菖蒲の世話をしている」そうです。花菖蒲は連作障害があり、たとえば地植えだと植替えをしないと毎年草丈が低くなり、5年もすると枯死する株も出てくるそうです。
　鉢・ポット植えは株分けと連作障害を避けるため植替えますが、「2000株の植替えは11月頃までかかる」と話しています。９月頃に採取した種を翌年３月頃に蒔くと30～40日で発芽し、「その年に花が咲く」そうです。ただし親株と同じ花は咲かず様々な花弁になるようですが「それも楽しみ」と言います。
　6月いっぱいが花菖蒲の季節です。今後も展示会が予定されていますのでお出かけになってはどうでしょうか。
◎今後の展示会等予定
　6月10日から11日　中部地区花菖蒲展示会　倉吉未来中心
　6月12日　　　　 　花菖蒲展示会　東郷湖羽合臨海公園あやめ池公園　
　6月18日から19日　伯耆町福永地区花しょうぶ鑑賞会　福永地区
　6月25日から26日　東部地区花菖蒲展示会　鳥取産業体育館
　6月27日から28日　花菖蒲を楽しむ会　鳥取市樗谿公園