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まるごと鳥取県 その起源から2030年へ   藤井喜臣さん

2022年5月23日

 鳥取短期大学で5月23日、新入生を対象とした「現代鳥取学」講座があり、鳥取県社会福祉協議会会長の藤井喜臣さんの講義「鳥取県の過去、今、10年後」がありました。
 まず、「鳥取県のクイズ」15問を出題し学生に考えてもらいました。人口、面積、産業、観光等、鳥取県の概要を理解するうえで必要な項目です。
 次に様々な分野について説明がありました。このなかで「弥生時代、鳥取県は文化的にも交流の面でも栄えていた」ことを青谷上寺地遺跡を例にとり、遺跡が低湿地帯で水分を多量に含んだ土のなかで遺物がねむっていたため精巧な木製容器、商工・漁撈具、鉄製工具などを出土、2000年には3個体の頭蓋骨に当時の人の脳が残されていることが分かり、国内で初めての発見となりました。
 また、国立科学博物館の監修を受けながら、頭蓋骨の形態やDNAの分析結果をもとに「青谷弥生人」の復顔像を制作し「青谷上寺朗」と命名、全国から募っていた「青谷弥生人」のそっくりさんグランプリが5月28日に開かれ、最終候補になった10人の中からインターネット投票などで真の青谷弥生人が決まります。
 鳥取県は歴史遺産を「県を売り出す」ことにも活用していることに注目してもらいたいと話しました。
 このほか、鳥取県の将来ビジョンより「2030年の鳥取県の姿」を説明、在宅勤務やワーケーションの進展に合わせて企業誘致を進めていること、ワークライフバランスの視点で男女が助け合いながら生活することの重要性、障がい者、外国人等といきいきと暮らす地域社会の実現等について説明しました。
 最後に藤井さんは「これまでの勉強は記憶力が重点だったかもしれないが、社会人になれば自分で考えることが必要になる。考える力を身につけてほしい」「鳥取県はいいところです。是非鳥取の地で生活していただきたい」と学生にエールを送りました。

藤井喜臣さん

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