とっとりいきいきシニアバンク「生涯現役」
0857-59-6336
お問合せ お気に入り

HOME活動紹介

「墨と和紙に悪戦苦闘」      中川瑞月さん

2021年6月12日

 6月13日第66回倉吉市美術展覧会が倉吉博物館で開会し、同展覧会運営・審査員の中川瑞月さんのワークショップ「水墨画を体験してみよう」が開催されました。参加者は市民ら10人、水墨画は皆さん初めての体験です。
 題材は葡萄、まず中川さんが葉と房、蔓、葉脈を描くための基本的な筆の使い方を実演指導されました。筆の使い方は筆を傾け穂の側面を用いて書く「側筆」と、筆を立てたまま書く「直筆」の2つが基本です。この側筆が非常に難しく参加者の皆さんは悪戦苦闘。筆を寝かせようとしても書道の筆使いが手の動きを自由にしてくれず、“はね、とめ”をしてしまいます。最初に太筆で葉に取り組みましたが、1時間ほどかけてようやく形になってきました。
 中川さんは、「どうしたらうまく書けるのですか」の質問に「私も最初はできなかった。何枚も書くこと。和紙はたくさんあるので、とにかく書くこと」とアドバイス。参加者は試行錯誤を繰り返しながら中川さんが何気なくされる技法をなんとかマスターしようと必死です。
 続けて葡萄の粒の書き方では中筆を使って直筆でくるっと回しますが、こちらも淡墨で和紙へのにじみを抑えながら描くのに一苦労です。そして、細筆で蔓や葉脈を描くと葡萄ができあがります。約2時間集中して描いた作品はどれも力作です。最後に中川さんに一筆入れていただき完成となりました。
 中川さんは倉吉市文化活動センター(リフレプラザ)と北栄町実習館(中央公民館前)で水墨画、墨彩画教室を開催されていますので興味を持たれた方はチャレンジされてはどうでしょうか。
 倉吉市美術展覧会の開催日程は下記のとおりです。今回の展覧会では、日本画「錦秋の渓 F50」を出展されています。この機会にぜひ足を運ばれてはいかがでしょうか。
前期:6月13日(日)~6月22日(火)日本画・工芸・書道・デザイン
後期:6月27日(日)~7月6日(火) 洋画・版画・彫刻・写真

実演指導する中川瑞月さん

指導風景

製作中の皆さん

中川瑞月さんが描かれた見本作品

一覧に戻る