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米子まちそとトレッキング   米子観光まちづくり公社

2021年3月17日

 米子城周辺の小さな山城や歴史を訪ねるミニトレッキング(米子観光まちづくり公社主催)が3月17日から始まりました。第1回のこの日は松下順一さんの案内で、水道山と戸上山を〝踏破〟しました。4月は成実地区・阿陀萱神社近くの七尾城、5月は「シャトー・おだか」がある尾高城を歩きます。
 第1回はJR東山公園駅に集まり、水道山(61m)と戸上山(63m)に登り、戸上山山頂で「武将めし」を食べる行程です。所要時間はおよそ3時間半。10人が参加しました。参加者は春の野花を見ながら、小高い山の尾根筋をゆっくりと歩きました。
 松下さんによると、水道山の正式名称は観音寺山です。山の尾根に旧水道施設ができ、水道山と呼ばれるようになりました。日野川の伏流水を水源にする米子の水は名水の呼び声が高く、かつては酒蔵が10数カ所もあったといいます。
水道山から尾根筋を戸上山へ。ここには戦国時代「戸上城」があり、山頂からの大山の眺望が自慢です。戸上山の入り口には藤内稲荷があり、松下さんは藤内狐にまつわる民話を紹介しました。
 江戸時代、戸上山には娘に化けるのがうまい狐がいて、だまされる人が大勢いたそうです。ある日、馬子が美女に声を掛けられ、馬に乗せたところ、馬の様子がいつもと違います。そこで馬子は「この馬は暴れ馬だから、振り落とされないように縄で巻いておくよ」と、美女を馬にくくり付けました。通りがかった鍛冶屋で、赤く焼けた鍬を見つけ、「鍛冶屋さん、この娘は狐だけえ、焼け鍬を尻にあててみっされ」。馬にくくりつけられて、身動きできない狐は、尻を焼かれ、これからは「人間さまにちょっかいを出さない」と、約束させられたそうです。狐は焼けた尻を水に浸して冷やしましたが、その川を尻焼川(法勝寺川)と呼んだそうです。
 参加者は山頂で、菜飯のおにぎりを「武将めし」に見立てて、おいしくいただきました。「みんなと山へ登り、おにぎりをほおばると楽しい。草花もたくさんあり、歴史ガイドも聞けて、まちの発見もある。次回のトレッキングにもぜひ参加したい」と満足そうでした。

戸上山頂で記念写真

戸上山頂から眺める大山

戸上山

藤内神社

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