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古民家でSDGsを考える   杉原幹雄さん・佐々木彬夫さん

2021年3月09日

 日野郡3町(日南・日野・江府町)がつくる公設塾「まなびや縁側」は3月9日、日野町の古民家・沙々樹でSDGs(持続可能な開発目標)をテーマにした特別講座を開きました。古民家で餅を焼きながら科学しようというわけで、昔と今とこれからの暮らしについて考えました。
 まなびや縁側は昨年、郡内高校生の学力サポートなどを目的にできました。拠点はJR根雨駅前の日野町山村開発センター。ウイークデーの16時~21時、県外出身の若手教育者3人が学校の復習や大学入試対策などを支援しており、地元の日野高生はじめ、米子市内の高校に通う8人が学んでいます。
 まなびや縁側のねらいはもう一つ。「人と人のつながり(縁)を養えるように」という願いから、外部講師による講座を設け、大人も加わって郡内の歴史や文化や産業などを学び合っています。
 本年度は日南町での森林体験や木材加工に次いで、防災の動画づくりに挑戦。3回目のこの日は、日野町で古民家体験しながらSDGsを考えることにしました。
 古民家体験の講師は古民家のオーナー・佐々木彬夫さんと日野軍みらい創生デザイン会議の杉原幹雄さん。古民家・沙々樹は築190年の江戸時代の庄屋。奥日野ガイド俱楽部の事務局や古民家コンサート、宿泊体験などに利用しています。
 塾生はかつて活躍した太一車や唐箕(とうみ)などの農具、かまど、蚊帳などを見学した後、いろり端で餅を焼きつつ、杉原さんの進行で人類と火の出会いなどについてうんちくを傾けました。
 「昔の暮らしぶりと電化されて便利になった今の生活、どちらが幸せか」「生活は便利になったが、地球温暖化などさまざまな問題も起こっている」などの意見交換があり、地球の存続発展のために「何ができるか」「何をしなければならないか」などを考えました。杉原さんによると、塾生から寄せられた講義の感想文は「世界のことや動きにこれまで以上に関心を寄せていきたい」などとするものが多く、手ごたえを感じたといいます。

まなびや縁側で太一車を紹介する佐々木彬夫(右)と杉原幹雄さん

昔ながらに、福よせビナが飾られた部屋でSDGsを考えました

いろりを囲み、餅を食べながら地球の歴史を考えました

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