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世の中逆さが面白い            小谷博徳さん

2018年10月19日

 鳥取市の津ノ井小学校PTAの人権教育部会(井上賢部長)は10月19日、元日野産業高校教師で「世の中逆さが面白い」の著者、小谷博徳さん(日野町)を招いて保護者研修会を開きました。小谷さんは不登校の子どもたちが荒神神楽を通じて日本一になった体験談を語り、「生き方を〝世のため人のため〟に変えると、人生に迷いなし」と強調しました。約60人が聴講しました。
 小谷さんは教師歴40年。日野産高のスキー部や測量部を全国の優秀校に押し上げ、教師後半には郷土芸能部をつくって「荒神神楽」を導入し、毎年のように全国大会に進みました。平成26年に文庫本(文芸社)になった「世の中逆さが面白い」は、その回想録です。
 教壇を去った現在は、日野町議会議長を務めるかたわら、里山元気塾で地域おこしに取り組んでいるほか、江戸時代の米蔵を美術館に再生・運営し、日野ボラネットで高齢者見守りなどを続けています。相変わらずの熱血ぶりです。
 小谷さんによると、郷土芸能部をつくったのは平成4年。日野郡に伝わる神楽が後継者不足で消えかかっているのを見かねての決起です。しかし、神楽は衣装や太鼓などに費用が掛かり、立ち上げに600万円を要したといいます。それよりも問題は生徒集め。中学時代に長期欠席の経験がある生徒を誘って、発足させたそうです。それから3年。佐渡島であった全国郷土芸能祭に出演し、割れんばかりの拍手をもらって、生徒たちの目が変わっていったといいます。やがて鳥取県で文化・芸能のインターハイが開かれることになり、練習道場も整備されたそうです。
 小谷さんは言います。「600万円かかるので無理だとあきらめていたら、今日はなかった。不可能でもやってみなければわからない」と。日野産高の荒神神楽は県内外から出演依頼が舞い込み、年間50週のところに55回程度公演する事態に。部員たちは休みのない学校生活をいとわず、保護者も追っかけとなってバックアップ。遠征用バスを購入し、運転手を買って出る保護者も出てきたといいます。
 「子供に夢を託すのが親。いい高校、いい大学、いい会社を期待するが、だんだんダメになり、子どもは家に引きこもり、学校へ行かなくなる。しかし、どの子にも無限の可能性がある。それを掘り出すのが親。やってみなければわからない。人生はYの字。良いほうに行きだすと、どんどん道は開ける」「人は自分が一番、次に家族や家のことを考えるが、世のため人のため、家族のため自分のため、こんな順番に生き方を変えると、ストレスのない、迷いのない人生が送れます」。小谷さんの熱弁が続きました。

 ※写真上:小谷博徳さん

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