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万葉の地で千年のうたまい       鳥取雅友会・アールファイブ

2018年9月29日

 因幡国司で万葉集の編集者とされる大伴家持の生誕1300年を記念して鳥取市の因幡万葉歴史館で9月29日夜、和歌と雅楽と演劇とダンスが融合した「雅楽舞楽の宴」があり、およそ80人が鑑賞しました。
 因幡万葉歴史館がふるさと鳥取の魅力を再発見してもらうために開いたもので、節目の年を祝って例年の雅楽演奏に創作劇を加えてスケールアップしました。
 協力したのは地元の国府東小、鳥取敬愛高演劇部、鳥取シティバレエ。シニアバンクからは演奏で鳥取雅友会(森川道弘代表)、音響・照明でアールファイブ(澤田勝代表)が参加しました。雅楽は若手奏者の森川代表はじめ、三代幸徳さん、三谷広大さんの3人で編成した雅楽烏(うたがらす)が担当、総勢20人余りで制作しました。
 舞台はおよそ30分。家持と坂上大嬢の恋歌のやり取り、家持が因幡で詠んだ「新しき年の初めの初春の今日降る雪のいやしけ吉事」という新年の歌の朗詠やナレーションに合わせて幻想的なダンスや演劇が繰り広げられました。この創作劇を飾ったのが雅楽烏のBGM雅楽。笙(しょう)・龍笛(りゅうてき)・篳篥(ひちりき)などの楽器を駆使して「越天楽」などを演奏し、古の世界を演出しました。
 三谷さんらによると、雅楽は日本古来の音楽と中国や朝鮮半島などから入ってきた音楽が融合して平安時代に完成したもので、貴族の中で一子相伝、今日まで千数百年守り伝えられてきたといいます。明治時代になって公開されたそうで、山陰では4つのグループが演奏活動しています。

 ※写真上:鳥取雅友会 雅楽烏

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