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日本刀の始祖・伯耆安綱ゆかりの地巡り     伯耆国たたら顕彰会

2018年7月22日

 奥日野でかつて栄えたたたら製鉄やたたら文化を地域資源として、まちづくりを進めている伯耆国たたら顕彰会(田貝英雄会長)は7月22日、日南町阿毘縁地域振興センターで「伯耆安綱ゆかりの地巡り&トークセッション」を行いました。
 伯耆安綱は反りのある日本刀の始祖ともいわれ、国宝「童子切」をはじめ、数々の名刀を鍛えた平安時代の刀工です。安綱は伯耆国(現在の県中西部)で作刀したとされ、その一門は「大原鍛冶」と呼ばれ、県中西部にその伝承が残っていますが、学術的に実証できるものはありません。
 そこで安綱の伝承地のひとつ、日南町阿毘縁地区にスポットを当て、地元住民にその存在を知ってもらうとともに、安綱の伝承を共有することで、安綱ゆかりの地としての機運を高めていくことを目的に開催しました。
 顕彰会の杉原幹雄さんや地元住民の案内で、安綱にゆかりのある山伏塚や、たたら製鉄の鉄穴流しが行われていた場所(写真下は明治末期~大正初期のもの)を訪れました。住民からは安綱にまつわる新たな情報が出てくるなど、安綱伝説を掘り起こす貴重な機会となりました。
 続いてYoutubeで公開中の杉原さん作の電子紙芝居「伯耆安綱伝」と「伯耆国の流通革命」を鑑賞し、トークセッションで安綱や伯耆国について知識を深めました。
 顕彰会は8月19日、米子市で「伯耆安綱サミット2018」を開き、大原鍛冶の伝承が伝わる倉吉市や米子市など各地の関係者が参加して、日本刀の始祖・安綱顕彰の機運を高めていく予定です。

 ※写真下:深﨏の鉄穴流し(鳥取県立図書館蔵)

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