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2018年7月21日
紙芝居をとおして鳥取県西部(伯耆)地域の文化や歴史を伝えている伯耆・伝承隊(小椋弘美事務局長)は7月21日、鳥取市のわらべ館で『紙芝居でもっと知ろう「大山さん」』と題して、日本遺産に認定された大山の地蔵信仰や牛馬市などの歴史を伝え、親子連れなど約30人が学びました。
今年は大山開山1300年。大山はじめ、県西部ではいろいろな記念イベントで盛り上がっていますが、県東部では認識が低いのが現状です。そこで東部の県民にも日本遺産・大山の歴史を知ってもらい、県内全域で開山1300年祭を盛り上げようと、紙芝居がありました。
紙芝居は伝承隊の吉島潤承さん(大山寺圓流院の前館長)が大山の地蔵信仰や牛馬市について、やさしくかみくだいてまとめたもので、学校や高齢者施設などで数多く公演されており、開催要請が絶えません。この日の紙芝居は、「お地蔵さんの話」と「牛馬市とお地蔵さん」の2本立て。吉島さんは、参加した子どもたち一人ひとりに語りかけるように、笑顔でお話を進めました。
紙芝居の後、吉島さんは参加した小学生のみんなに、「いやなこと、だれにも相談できないことがあったら、身近にいらっしゃるお地蔵さんに語りかけてください。お地蔵さんはいつもみんなの心のよりどころです」と伝えました。
伯耆の県民は、親しみを込めて大山を「大山さん」と呼んでいます。お地蔵さんのおかげに感謝しているからです。伯耆・伝承隊は「中部へもどんどん出かけて、県内全体に大山さんのおかげを伝えていきたい」と張り切っています。
※写真上:吉島潤承さん
写真下:紙芝居「牛馬市とお地蔵さん」